TwitterがGoogle Cloud請求書の支払に応じ、関係修復へ

Twitterは、料金の値下げ交渉を試みる間、支払いを一時停止していたGoogle Cloudへの支払いを再開しました。

Bloombergによると、イーロン・マスクが所有するTwitterは、Google Cloudにサービス料金を再び支払っており、緊張が続いていた両社の関係を「修復」したといいます。

今月初め、Twitterは契約更新を迎えるGoogle Cloudへの支払いを保留しており、一部のサービスが停止される可能性があるとの報道が流れました。

事情に詳しい人物によると、Twitterの新しい最高経営責任者(CEO)リンダ・ヤッカリーノは、この関係を軌道に乗せたと評価されています。

ヤッカリーノ はGoogle CloudのCEOトーマス・キュリアンと直接話をし、両社は現在、広告やGoogleがTwitterのAPIを利用することを含む可能性のある「より広範なパートナーシップ」を模索しています。

マスク氏はこの関係の新たな方向性を支持していると言われています。

Twitterは2018年にGoogleと契約を結び、2021年にはGCPのフットプリントを拡大しました。同社は2023年、約10億ドル相当の複数年契約の一部として、Googleに約3億ドルを支払うことになっており、6月末に更新の時期を迎えていたと報じられています。

報道によると、Googleは未払いの請求についてマスクと話し合えず、同じくGCPの顧客である彼のもうひとつの会社SpaceXを通じてマスクに連絡を取ろうとしたようです。

Twitterは6月30日の契約終了を前に、GCPからサービスを移行することでコストを削減しようと「奔走」していると報じられていますが、このプロセスは予想以上に時間がかかりました。契約終了の危機にさらされているシステムには、スパム対策や、児童への性的虐待、過激派、グロ描写を含むコンテンツの削除に特化したものも含まれています。

The Information紙は以前、同社がここ数カ月、Googleとの契約再交渉を求めていると報じましたが、昨年AmazonやOracleとも同様の再交渉を試みています。

イーロン・マスクは昨年440億ドルでTwitterを買収して以来、クラウドとオンプレミスの両方のITリソースを削減することで、同社のITフットプリントとコストを削減しようとしてきました。

同社は米国内に3つあるデータセンターのうち1つを閉鎖し、もう1つのデータセンターからも撤退したと報じられて、サーバーの容量も削減しサービスをオンラインに保っていたITやソフトウェアの従業員も解雇しました。

またマスク氏が就任して以来、大規模な機能停止を何度も経験しています。

3月、TwitterはAWSと同様の我慢比べを始め、数カ月にわたってAWSの請求書の支払いを拒否したと報じられまし。報復としてAmazonはTwitter広告の支払いを拒否し、Twitterは少なくとも支払うべき金額の一部を支払うことになりました。Twitterは少なくとも2020年以来AWSの顧客でした。



この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。



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