
FTCがソフトバンクによる65億ドルのAmpere買収を本格調査へ
追加情報を要求か
Bloombergの報道によると、米連邦取引委員会(FTC)は、ソフトバンクによる65億ドルでのAmpere Computing(Ampere)買収について、詳細な調査を開始したようです。
第二次情報開示請求と呼ばれるこの調査延長の理由は、正式には報告されていません。
FTCはAmpereとソフトバンクとともに、Bloombergのコメント要請を拒否しています。規制当局が過去に実施した延長審査は1年以上に及んでおり、2025年後半に終了する予定だったAmpereの取引終了時期には疑問符がつきます。
ソフトバンクは2025年3月にAmpereの買収を発表しました。Renée JamesCEOと元Intel(インテル)の同僚たちによって2017年に設立されたAmpereは、Arm architectureをベースにしながらも、独自のカスタムコアを使用したサーバーチップを設計しています。そのため、チップの開発をよりコントロールできるようになり、Armへのライセンス料を削減できます。
この買収が発表された際、Ampereはソフトバンクグループの完全子会社となり、社名は維持され、Armとは別個に運営されると公表されました。一方、主幹投資家であるCarlyleとOracleは持ち株を売却すると言われました。
ソフトバンクは、2016年に英国を拠点とするArmを320億ドルで買収し、単独筆頭株主となりました。2020年、同社はArmを400億ドルでNvidiaに売却する計画を発表しましたが、米国、英国、欧州の規制当局が独占禁止法に関する綿密な調査を開始したため、この取引は最終的に破棄されています。
この取引の破綻後、ソフトバンクは2023年8月にArmを上場させました。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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