アリババがオーストラリアとインドのデータセンターから撤退へ

シドニーとムンバイの4つのアベイラビリティゾーンから今年中に運用を終了

アリババのクラウド部門が、オーストラリアと、インドのデータセンターを閉鎖する予定です。

Alibaba Cloud(別名 阿里云 )は今週、シドニーとムンバイのデータセンターから、今年中に撤退すると発表しました。

「Alibaba Cloudのインフラ戦略アップデートの一環として、慎重な評価の結果、東南アジアとメキシコへの投資を強化する一方で、オーストラリアとインドのデータセンターの運用を、停止することを決定しました。お客様のビジネスは、できるだけ早い機会に、シンガポールのAlibaba Cloudリージョンまたは、他のリージョンに移行されることをお勧めします」と説明しています。

インドのデータセンターは、2024年7月15日24時(UTC+5:30)以降、オーストラリアのデータセンターは、2024年9月30日24時(UTC+10)以降、運用を停止する予定です。

同社は、この移転を顧客に通知したと述べました。

アリババは2016年に、シドニーのクラウドリージョンを立ち上げ、現在は2つのアベイラビリティゾーンを持っています。ムンバイリージョンは2018年に開始され、同じく2つのアベイラビリティゾーンで構成されています。

アリババは現在、世界30リージョンで89のアベイラビリティゾーンを運営しています。

同社は5月に、メキシコリージョンの計画を発表し、今後3年間でマレーシア、フィリピン、タイ、韓国などの既存市場にも、データセンターを追加設立すると述べました。

2023年と2024年、アリババはクラウド部門のスピンアウト計画を発表し、その後撤回すると同時に経営陣の再編と値下げを発表しました。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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