Google、マレーシア、タイ、ニュージーランドのクラウドリージョン計画を発表
グーグルは、アジア太平洋地域でさらに3つのGoogle Cloudリージョンを立ち上げる計画を発表しました。
同社は現在、マレーシア、タイ、ニュージーランドでの新 リージョン を計画しています。ライバル企業であるAWSやAzureがすでにニュージーランドとマレーシアでプロジェクトを展開しているのに対し、タイでのリージョンを発表したのは米国のクラウドプロバイダーとしては初めてとなります。
「アジア太平洋地域におけるクラウドサービスの需要拡大に対応するため、新たにマレーシア、タイ、ニュージーランドの3つのGoogle Cloudリージョンの導入計画を発表できることを嬉しく思う」と、同社は今週発表しました。
尚、スケジュール、場所、仕様に関する詳細は公表されていません。ただ、Stuffの報道によると、同社はニュージーランドに自社施設を建設することはないようです。
「これらの新たなクラウドリージョンは、アジア太平洋地域のデジタル変革をサポートするという当社の継続的なコミットメントを示すものである。当社は、通信業界のパートナー企業と協力し、Apricot、Echo、 JGA South、 INDIGO、 、Topazなどの海底ケーブルや、主要都市に設置する接続拠点(PoP)を確立し、地域全体の接続性拡大に投資を続けていく」
グーグルは最近、オーストラリアのメルボルンに新しいGCPリージョンを開設したのに続き、ニュージーランドに新たな PoP を開設しました。AWSとマイクロソフトの両社も、オークランドを中心にニュージーランドのクラウドリージョンの開発を進めているところです。
マイクロソフトは2021年4月にマレーシアのクラウドリージョン計画を発表しましたが、その際AWSとGCPも追随する予定であると伝えられていました。
米国の大手クラウドプロバイダーはいずれもタイにリージョンを展開していませんが、アリババやテンセントなどの中国勢はすでにタイに進出しています。
2022年、Googleはイタリア・ミラノ、スペイン・マドリード、オハイオ州コロンバス、テキサス州ダラスでGCPリージョンを立ち上げました。また、オハイオ州コロンバスとネブラスカ州オマハでデータセンターの建設に着手しました。また、フィンランドのハミナ、オランダのフローニンゲン、カンザスシティのノースランドでは土地を取得しています。
さらに、ドイツ・ベルリン、サウジアラビア・ダンマーム、カタール・ドーハ、メキシコ、イスラエルのテルアビブ、イタリアのトリノでもリージョンの立ち上げを計画しています。
Googleのデータセンターは、ここ数週間、大きな出来事に見舞われています。ロンドンのデータセンターの1つは、記録的な熱波の中、「複数の冗長冷却システムの同時故障」による大規模な障害に見舞われ、アイオワ州カウンシルブラフスの同社施設では「電気事故」によって3人が重症を負いました。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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