Googleデータセンタープロジェクト延期~AIへの投資は「有意義な増加」

Googleの持ち株会社Alphabetの四半期売上高は前年同期比7%増の746億ドル。利益は15%増の184億ドルでした。

広告売上が同社の成長の大部分を占める一方で、クラウド部門も売上高を28%増の80億ドルに伸ばしました。Google Cloudも過去2番目の利益を計上し、3億9500万ドルを稼いでいます。

Ruth Porat 最高財務責任者(CFO)は決算説明会で、「AIコンピュートへの投資が大幅に増加した」と述べました。

しかし、設備投資額は当初予想(アナリストは約79億ドルと予想)を下回り、これはオフィス増築の減速と 「特定のデータセンター建設プロジェクトの遅れ 」によるものです。DCDは、どのプロジェクトが遅れているのか、具体的に同社に問い合わせています。

同社の社長兼最高投資責任者に就任予定のPorat氏は、出遅れを取り戻すためと、「GPUや独自のTPU、データセンターのキャパシティへの投資を含め、Alphabet全体のAIに見られるビジネスチャンスをサポートするため 」に、「技術インフラへの投資レベルは2023年後半まで増加し、2024年も引き続き増加する 」と予測を述べています。

サンダー・ピチャイ 最高経営責任者(CEO)は、「当社のAIに最適化されたインフラストラクチャーは、生成AIモデルをトレーニングし、提供するための主要なプラットフォームです。Cohere、Jasper、Typefaceなど、生成AIのユニコーンの70%以上がGoogle Cloudの顧客です。Google TPUと先進的なNvidia GPUを搭載したAIスーパーコンピューターの選択肢を最も幅広く提供しており、最近ではNvidiaのH100を搭載した新しいA3 AIスーパーコンピューターを発表しました」と述べています。

ピチャイはまた、今年初めに紹介した同社のカスタムネットワーキングギアについても、同社がAIに対応したデータセンターの構築に長年投資してきた証拠と述べています。

上記のコメントはアナリストがAIブームを背景にデータセンターが記録的な年になると予測する中で発表されました。



この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。



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