マイクロソフトがウィーンにオーストリア初のAzureクラウドリージョン開設

発表から5年、ついにサービス開始

マイクロソフトは、オーストリアのAzureクラウドリージョンを、最初の発表から約5年を経て開始しました。

同社は今週、Alexander Pröll国務長官との共同記者会見で、オーストリアのクラウドリージョンを正式に開設しました。企業は8月から当該リージョンでの運用を開始できる見込みです。

マイクロソフト・オーストリアのゼネラルマネージャーであるHermann Erlachは、次のように述べました。「AIの活用は、国内経済にとってイノベーションと生産性の重要な原動力のひとつです。新しいクラウドリージョンにより、オーストリアにおけるデジタルトランスフォーメーションをさらに加速させ、国内におけるAIの広範かつ責任ある利用を促進するために、お客様やパートナーと協力していきたいと考えています。」

2020年に初めて発表されたこのリージョンは、ウィーン大都市圏の3つのアベイラビリティゾーンで構成されます。

マイクロソフトは、2025年末までにすべてのデータセンターを100%再生可能エネルギーでカバーすると発表しています。オーストリアでは、マイクロソフトはVerbundと協力し、Mayrhofen/TuxbachおよびFreudenauの水力発電所から供給されるオーストリア産の水力エネルギーを活用しています。

Alexander Pröll国務長官は、「データセンターへの投資は、ビジネス拠点としてのオーストリアの地位を強化し、技術革新の基盤を作ります。同時に、デジタルハブとしてのオーストリアへの強いコミットメントを表しています」と話しています。

ウィーン周辺では、NTT、Digital Realty、AtlasEdge、A1、Exa、そして地元企業数社がデータセンターを運営しています。

マイクロソフト・オーストリアのクラウドリージョンリーダーであるFlorian Slezakは、「私たちの新しいクラウド地域は、安全で持続可能なデジタルインフラをオーストリアに直接構築するものです。このことは、企業や公共部門にとって、ローカルでデータ保護規制を遵守しながら、データを完全に管理できることを意味し、同時にグローバルなマイクロソフトクラウドの革新的なパワーとスケーラビリティを低遅延で利用できることを意味します」と付け加えました。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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