OVHcloudがパリ証券取引所に上場 ~IPOで4億ユーロを調達

OVHcloudがフランスの証券取引所に上場しました。

同社は金曜日にユーロネクスト・パリ証券取引所に上場しました。初値の時価総額は34.8億ユーロ(40億ドル)で、4億ユーロ(4億6900万ドル)を調達しました。

1株18.50ユーロ前後で始まった同社は、若干の下落の後、1株21ユーロに跳ね上がりました。

OVHcloudのCEOミシエル・ポーランは次のように述べています。 「OVHcloudのIPOが成功したことは、当社にとって新たな発展フェーズの始まりを意味します。この事業は当社の成長を加速させ、クラウドにおけるヨーロッパのチャンピオンおよび専業プレーヤーとしての地位を強化するための新たなリソースを提供するとともに、当社のステークホルダーとの信頼関係を強化することでによる国際的な拡大をサポートするものです。この重要なステップは、会長オクターブ・クラバの先見性のあるリーダーシップ、2,400名を超える従業員の才能、そしてエコシステム全体の総合力によって実現された、20年以上にわたる持続的な成長の論理的な延長線上にあります。」

OVHは、3月にIPOの意向を発表しましたが、そのわずか2日前に、ストラスブールにある同社の32のグローバルデータセンターのうちの1つが火災で焼失しました。

この火災により計画が頓挫することはありませんでしたが、OVHはさらに先週、上場の数日前に1時間に及ぶ停電に見舞われました。

当時、OVHの創業者オクターブ・クラバは、米国のデータセンターの1つでネットワークの再構成を行った際に「ヒューマンエラー」が発生し、バックボーン全体に問題が生じたと述べていました。

同社のWEBサイトに掲載された続報によると、DDoS攻撃の増加を受けて設定変更を希望していたとのことです。ネットワーク構成の変更中に問題が発生し、ルーターがコマンドを正しく解釈しませんでした。ロールバック手順がうまくいかなかったため、現場のエンジニアが故障したルーターの電源を落としました。

「停電中、インターネットのルーティングテーブル全体がOVHcloud IGPでアナウンスされました。IGPにルーティング情報が大量に流入したことで、一部のルーターの動作が不安定になりました。OSPFテーブルが満杯になったため、RAMやCPUに負荷がかかるようになりました」と同社は述べています。「BGPとOSPFの間でコンバージェンスループが発生し、IPv4ルーティングが動作しなくなりました。これにより、すべてのWebサイトでIPv4トラフィックを正しく処理できなくなりました。」

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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