Zoom、クラウドサービスへの依存度低下でコロケーションDCのポートフォリオ増強
AWSとオラクルのビッグユーザーからコロケーションに回帰
ビデオ会議のZoomがクラウドへの依存度を下げています。
パンデミック時に需要が急増したため、同社はクラウドの成功例としてAmazon Web Services(AWS)とオラクルの両方から注目されましたが、より高い利幅を求めてコロケーション・データセンターにシフトしています。
ZoomはESGレポートの中で、「当社のデータセンター戦略は、顧客をサポートするためのクラウドサービスへの依存度を下げ、賃貸コロケーションデータセンターへの移行を進めることです。」
「とはいえ、Zoomはクラウドサービスでサポートされる本番サービスの一部を常に維持します。」
AWSやオラクルと並んで、SECに提出されたForm 10-Kによると、Zoomは 「顧客指定の限定的なマネージドサービスにMicrosoft Azure 」を利用しています。
提出書類の中で、同社は「世界中で29のコロケーション・データセンター」を運営しており、2020年の17から増加していると述べています。ESGレポートによると、同社は「さらに、既存の29の市場の一部と重複する5つの 『NextGen 』データセンターを立ち上げ」、「新しいNextGenデータセンターを立ち上げた後、レガシー施設を崩壊させる」計画を持っています。
Zoomは自社でデータセンターを建設せず、コロケーションスペースを借りています。エクイニクスが約半分の施設を管理し、Digital Realtyが2番目に大きなプロバイダーとなっています。
データセンターの場所は公表されていませんが、Zoomは提出書類の中で、サンフランシスコ・ベイエリアの施設は地震活動のリスクがあると警告しています。また、中国のデータセンターも開示されています。
「当社は、需要の増加に対応するため、世界中に新しいコロケーション・データセンターを開設していく予定です。」
今週開催されたKeyBanc Emerging Technology Summitでのプレゼンテーションで、ZoomのCFOであるKelly Steckelbergは次のように述べました。「我々はクラウドプロバイダーと協力し、特に新しいものを立ち上げる際には十分なキャパシティがあることを確認し、そのキャパシティを可能な限り早く我々のデータセンターに戻すようにしています。」
同社は、それにより利幅が改善されるが、より多くの人工知能ワークロードに対応するためにコンピュートへの投資を増やしていると述べました。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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