OCP: Meta社、Facebookデータセンター用スイッチを更新、オープンソースAPIのSAIに移行

OEMパートナーが作った新しいハードウェアも公開

FacebookのMeta社は、今週開催されたオープンコンピュートプロジェクト (OCP)のイベントにおいて、オープンソースのAPIによりパートナーと共に構築された新しいデータセンターハードウェアを発表しました。

Metaのデータセンターでは、Facebook社が10年前に設立したオープンソースハードウェアの団体OCPが公開しているオープンソースのインターフェースに基づいて、新しいOEMによって新しいネットワークハードウェアが構築されています。新しいスイッチは、オープンなAPIへの移行とともに、Meta社のエンジニアリング・ディレクター、オマー・バルドナードによるOCP サミットの基調講演で発表されました。OCPのすべての成果物と同様にスイッチの設計は、他の大規模データセンター・プロバイダーが使用できるように共有されます。

メタバースを開く

今回の発表についてFacebookのブログでは、「オープンなインフラストラクチャ技術とネットワークハードウェアは、何十億もの人々がいつの日か仮想空間に集うようになるメタバースのための新しい技術を構築する上で、重要な役割を果たします。次の主要なコンピューティング・プラットフォームに向けて、オープン性と分散性を受け入れる継続的な精神を持つ私たちは、データセンターの2つの新しいマイルストーンを発表します。複数のベンダーとの緊密なパートナーシップにより開発された次世代ネットワークハードウェアのポートフォリオをデータセンターで共有します。そして、これに伴い、当社のデータセンターのネットワークハードウェアを標準的でオープンなAPIであるOCPのSwitch Abstraction Interface (SAI)に移行しました。」と説明しています。

BroadcomとCisco Systemsは、Facebookのトップ・オブ・ラックTOR)スイッチの最新バージョンWedge 400と400CにASICを提供しています。これらのスイッチは、Facebook/Metaのデータセンターですでに使用されており、既存のWedge 100Sシステムの4倍のパフォーマンス(3.2Tbpsから12.8Tbpxにアップグレード)を実現しています。Wedge 400にはBroadcom Tomahawk 3 ASICが、400CにはCiscoのSilicon Oneが採用されており、Ciscoの新しいチップを使用した最初のFacebookスイッチとなります。どちらのスイッチも、フロントパネルのポート密度が高く、性能が向上しており、将来の拡張性も備えています。

このスイッチはセレスティカ社製で、ISPなどが変更して使用することができます。

Facebook社(現Meta)のネットワークOSであるFBOSSは、これまでスイッチに搭載されているASICに応じて特定のAPIを使用していました。今回FBOSSはOCP SAIを使用するように適応されたことで、より多くのシリコンベンダーがエコシステムで動作するチップを作ることができるようになりました。

今回の発表では「FBOSSをSAIに適応させて移行することで、複数のベンダーの複数のASICSをより迅速に搭載し、将来的には新しいASICSを簡単に載せられるようになります。Broadcomは、FBOSSをOpenNSAからSAIに移行する際に緊密なパートナーとなりました。さらにCiscoと協力して、彼らのASICでSAIによるFBOSSをサポートしています。」と述べています。

Metaのデータセンターでは、100Gbpsから400Gbpsのファブリックに更新し、Minipack2(Meta社のモジュラーネットワークスイッチの最新版)とArista Networks社との提携によるArista 7388X5を使用しています。いずれも従来の100Gスイッチとの下位互換性があり、400Gへのアップグレードにも対応します。

2011年にOCPが設立10周年を迎えたことについて、Metaでは次のように述べています。「2011年、Facebookアプリで10億人を祝う日が近づいてきた頃、私たちは最初のデータセンターをオレゴン州プラインビルに開設しました。新しい設計とハードウェアの進歩により、プラインビルは以前の施設に比べて38%のエネルギー効率で建設することができました。

「 プラインビル のデータセンターの設計を一般に公開し、アンディ・ベクトルスハイム、ゴールドマン・サックス、インテル、ラックスペースとともに、OCPを立ち上げ、他のメンバーにも協力してもらい、私たちの進歩につなげていきました。これらの設計は、OCPへの当社の最初の貢献となりました。現在では、ほとんどの大規模データセンターがPUE1.2以下を達成しています。」

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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