Africa50がエジプトのRaya Data Centerに1500万ドルを投資

新しいデータセンターを開発

投資会社Africa50は、エジプトのデータセンター企業Raya Data Center（RDC）に投資し、同社はこの資金を使用して新しい施設を開発します。

汎アフリカのインフラ投資家兼資産運用会社であるAfrica50は今週、エジプトにおけるグリーンフィールドのTier IIIクラスのデータセンター開発資金として、RDCに1500万ドルの株式投資を行うことを発表しました。

場所や仕様の詳細は明らかにされていません。建設開始は、2025年初頭とされています。

Raya Holdingの証券取引所によると、今回の投資により、Africa50はRDCの株式の42.9％を取得します。

Zawyaによると、この投資に加え、Raya Information Technologyから1,000万ドルが追加され、投資総額は2,500万ドルになるとのことです。

Africa50のマネージング・ディレクター兼インフラ投資責任者のRaza Hasnaniは、次のように述べました。「アフリカ最大級のデータセンター市場に、RDCのような実績ある事業者とともに参入できることをうれしく思います。今回の投資は、急成長する当社の汎アフリカ・データセンター・ポートフォリオの重要な構成要素となります。RDCの現在および将来のデータセンターは、エジプト政府のデジタル化の推進を支援するだけでなく、同国で繁栄する中小企業や新興企業のエコシステムが構築できる必要なデジタルインフラを提供することになります。」

RDCは、エジプト証券取引所に上場しているコングロマリットであるRaya Holding for Financial Investment（Raya Holding）が完全所有しています。Africa50によると、Raya Information Technologyの子会社として2012年に設立された同社は、現在カイロで2つのデータセンターを運営しています。

Raya HoldingのAhmed Khalil最高経営責任者（CEO）は次のように述べました。 「私たちは、Africa50との戦略的パートナーシップを発表できることを嬉しく思っています。これは、投資家が当社のビジョンと、将来性の高い分野への多様な投資ポートフォリオの構築における成功を信頼していることを示すものです。RDCを通じて、私たちは地域のデジタルサービスに対する需要の高まりに応え、エジプトとその先のデジタル変革において極めて重要な役割を果たすことを約束します。」

Africa50は、プロジェクト開発の促進、公共部門と民間部門の資金動員、アフリカ大陸のインフラへの投資に焦点を当てたインフラ投資プラットフォームです。アフリカ開発銀行（AfDB）は、28のアフリカ諸国と2つのアフリカ中央銀行とともに、Africa50の株主の1つです。アフリカ開発銀行は以前、汎アフリカのデータセンター運営会社PAIXに投資していました。

Raya Holdingは、1999年に地元のIT企業7社が合併して設立されました。現在では、貿易・流通、IT、製造、産業・物流、フィンテックなどに投資しています。

同社のウェブサイトによると、Raya Information Technologyは、マーディ、ニューカイロのカイロ周辺に3つのデータセンターを所有および運営していると報じられています。Data Center Mapによると、10月6日、市にあるRayaの本社にある施設の広さは、350平方メートル（3,765平方フィート）に及びます。

Raya Information TechnologyのHisham Abdelrasoul最高経営責任者（CEO）は、「当社では、デジタルトランスフォーメーションにおける起業家精神を優先しています。RDCは、卓越したセキュリティと信頼性を特徴とする、世界クラスのクラウドインフラを提供することをお約束します。Africa50とのパートナーシップは、デジタル経済成長を支援し、イノベーションを推進する当社の能力を大幅に強化し、比類のない効率で重要なサービスを持続的に提供することを保証します」と語っています。

RDCは、財務アドバイザーとしてCI Capital、法務アドバイザーとしてBacker McKenzieから助言を受けました。Africa50は、法律顧問としてHerbert Smith FreehillsとMatouk, Bassiouny & Hennawyから助言を受けました。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。