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ByteDanceが山西省に新データセンターを開設しAIインフラを拡大
TikTokの親会社ByteDanceは、中国山西省大同市の新しいコンピューティングセンターに、45億元(約6億1400万米ドル)を投資しています。この重要な投資は、同社がAIにますます注力し、高度なAI技術の開発に取り組んでいることを強調するものです。
SCMPによると、新センターの敷地面積は205,013平方メートルで、サッカー場30面分に相当します。このプロジェクトには、6つの2階建てのデータセンタービル、6階建ての統合施設、およびサポートインフラストラクチャの建設が含まれます。このセンターには、1万5604台の12キロワットサーバーラックと、510台のネットワークラックが設置される予定です。
この最先端のインフラは、高度なAIモデルの訓練と展開に不可欠であり、OpenAIのChatGPTに匹敵するByteDanceのAIプラットフォームであるDoubaoのようなサービスに電力を供給します。
この投資は、AI開発が世界的に急成長し、世界の大手ハイテク企業がこの分野での覇権を争っている中で行われました。しかし、先端半導体に対する米国の輸出規制は、ByteDanceを含む中国のハイテク企業にとって課題となっています。こうしたハードルにもかかわらず、同社は戦略的に現地のリソースに投資し、技術的な専門知識を活用して強固なAIエコシステムを構築しています。
大同プロジェクトは、山西省の広範な経済発展戦略に沿ったものです。伝統的に石炭産業に依存してきた同省は、経済の多角化を積極的に進め、自らをテクノロジーとイノベーションのハブとして位置づけています。新しいコンピューティングセンターは、同社のAIへの意欲を高めるだけでなく、山西省の急成長するハイテク部門の成長にも貢献することが期待されています。
この重要な投資は、同社のAIに対する長期的なビジョンを強調するものです。同社がAIの能力を拡大し続けるにつれ、その技術がソーシャルメディアやエンターテインメントからビジネスや研究まで、さまざまな分野に与える影響は甚大になる可能性があります。
W.Media ( Hazel Moises 記者)より抄訳・転載
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