韓国のカカオ新データセンターが竣工

2024年第1四半期に操業開始予定

韓国のインターネット企業Kakao(以下、カカオ)の新設データセンターの工事が完了しました。

同社は今週、韓国京畿道安山市のカカオ・データセンターの完成とともに、来年にはフル稼働できるようになると発表しました。

12万台のサーバーを収容可能な同社初の自社データセンター「Kakao Data Center Ansan」は、ソウルの南約30kmに位置する漢陽大学のエリカキャンパス内に位置し、47,378平方メートル(〜510,000平方フィート)のデータセンタースペースに及びます。

このデータセンターは2021年に部分的にオープンされましたが、9月26日現在、正式に建設は完了しました。同施設は2024年第1四半期からフル稼働を開始する予定です。

また、この施設は、火災、地震、洪水などの自然災害にも耐えられるよう設計されています。

同社によると、このデータセンターは再生可能エネルギーのインフラ、雨水、中水、熱のリサイクルシステムを備えています。

「いかなる災害や事故にも完璧に対応するこのデータセンターは、安定したサービスで人々の日常生活を守るというカカオのコミットメントと約束の重要な礎石となるでしょう」と、カカオのCEOであるHong Eun-taek氏は語っています。

カカオは2020年に初めてデータセンターの計画を発表し、当時は施設建設に約4000億ウォン(約3億3660万円)を投資すると述べていました。自社でデータセンターを開発する動機は、ビッグデータや人工知能を含むテクノロジーの研究開発のための「安定した基盤」を提供するためであり、企業向けクラウドサービスを開始するためでもありました。

同社によると、カカオはデータセンターの継続的な拡張を計画しており、また既存の賃貸データセンタースペースについては維持、拡張していく予定であるとのことです。

カカオは2022年10月、SKグループのデータセンターにおいて、リチウムイオン電池の火災に伴う大規模な障害を引き起こしました。障害は政府の調査と警察による家宅捜索にまで広がりました。これによりカカオは緊急対応システムを導入し、そして火災の影響を受けた企業やユーザーへの補償を求められました。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

関連記事一覧

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。