イーロン・マスク、xAIスパコンに10万基のH100 GPUを要求

イーロン・マスクは投資家らに対し、自身のスタートアップ xAI向けに10万基のH100 GPUデータセンターを配備したいと語りました。

 

マスク氏は、2025年秋までにはスーパーコンピューターの稼働を実現させたいと語ったことをThe Informationは報じています。テスラやスペースXのCEOでもある同氏は、過去もタイトな納期を過大に約束し、それが大幅に遅れた歴史があります。

 

「ギガファクトリー・オブ・コンピュート」と呼ばれるこのスパコンは、Grokチャットボットの最新バージョンをトレーニングするために利用される予定です。

 

マスク氏がホールセール・データセンターを通じてハードウェアを導入するのか、あるいは既存パートナーシップであるOracle Cloud(オラクル・クラウド)の一部として導入するのかはまだわかっていません。xAIは現在、クラウドサービスから約16,000基のNvidia H100 GPUをレンタルしていると考えられています。

 

このニュースは、創業1年のスタートアップが60億ドルの資金調達ラウンドを終了し、事業価値が180億ドルに達したことを受けて発表されました。支援者には、ベンチャーキャピタル投資家のAndreessen Horowitz、Sequoia Capital、Fidelity Management & Research Companyのほか、サウジアラビア王室の一員であるAlwaleed bin Talal(アル=ワリード・ビン・タラール)王子が運営するサウジアラビアの投資会社Kingdom Holdingが名を連ねています。

 

これらの投資家の多くは、自動運転車のトレーニング用に約35,000基のNvidia H100を配備、あるいはカスタムDojoチップを使したスーパーコンピューターの開発を行うテスラの支援も行っています。