KDDI、5G Open vRANサイトの商用展開を開始
サムスン電子、富士通と提携
日本の通信事業者KDDIは、OpenRAN(O-RAN)準拠の5G Open Virtual Radio Access Network(Open vRAN)サイトの日本における商業展開を開始しました。
KDDIはサムスン電子、富士通と共同でこの技術を導入し、大阪でサイトが稼動しました。
KDDIは、トラフィックに対する需要の増加に対応するため、サムスン電子の仮想化技術を利用して5G Open vRANのサイトを整備しました。
KDDIによると、O-RANに準拠した5G Open vRANサイトのソフトウェアを更新し、2022年2月に稼働させたといいます。
KDDIは、サムスン電子の5G仮想化CU(vCU)と仮想化DU(vDU)、富士通の(MMU:Massive MIMO Units)の無線装置がオープンインターフェースで相互接続されていると話しています。
KDDIはプレスリリースで、5Gの可能性を指摘する一方で、通信ネットワークに負担をかけることを認めており、そのためサムスン電子の仮想化ソリューションを用いてO-RAN準拠の5G Open vRANサイトの開発を目指したとしています。
「 オープン化した5G仮想化基地局の導入は、機器調達の選択肢を拡大し、高性能でコスト優位なインフラの構築に寄与すると期待されます。 」
KDDIは、既存の4Gサイトに接続する5G NSAソリューションに対応するため、新サイトのソフトウェアをさらに更新しました。
「これにより、既存の5G NSAスマートフォンをお持ちのお客様にも、今までと変わらない快適な通信環境を提供します。なお、O-RAN準拠の複数ベンダー校正による基地局においてMU-MIMOの実装は世界初です」とKDDIは主張しています。
さらに同社は、サムスン電子、富士通とともに、「2024年には本システムの適用範囲を広げ、本基地局の本格展開とあわせてお客様により快適な通信環境を迅速に提供することを目指します」と述べています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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