Vodafone がイギリスでスタンドアロン 5Gネットワーク開始

または「Ultra 5G」

Vodafone(ボーダフォン)は、国内の一部地域でスタンドアロン 5G (SA 5G)ネットワークのスイッチを入れ、その過程において、イギリスの通信事業者として初であると主張しました。

「Ultra 5G」と名付けられたこのサービスは、当初ロンドン、マンチェスター、グラスゴー、カーディフで開始される予定です。

今後数ヶ月の間にさらに多くの都市に展開される予定と述べています。

Ultra 5Gは実質的にスタンドアロン型5Gであり、旧世代のモバイルには依存せず、5Gコアネットワークだけを使用することを指しています。

一方でノンスタンドアロン5Gは、5Gネットワークアーキテクチャの最初の実装であり既存の4G LTEネットワークの上に展開するように設計されています。

ここ数ヶ月、このテクノロジーの開発を強力に推し進めてきた Vodafone は、「本物の5G 」と考えられており、 Vodafone が今回のサービスを開始したことは驚くようなことではないと、述べています。

特に注目を集めているのは、この事業者がテレビ会社の ITN と協力し、公共の 5Gスタンドアロンネットワークとネットワーク・スライシングを使って国王チャールズ3世の戴冠式を放送したことです。

同社はネットワーク・スライシングにより、異なる用途のために分離されたネットワークを構築しスライスを異なる構成にすることが可能になります。この方法は スタンドアロン 5G に支えられています。

このサービスの開始は、CKハチソンのThree UKとの150億ポンド(190億ドル)の合併合意を発表した1週間後の出来事で行われました。両社は今後のネットワーク投資のアップグレードに110億ポンド(140億ドル)の支出を確約しており、今回のサービス開始はその発表の1週間後となります。

イギリスでスタンドアロン 5Gを推進しているのはVodafoneだけとは限りません、イギリス政府は、10年後までに国内のすべての人口密集地域でスタンドアロン5Gを利用できるようにすることを望んでいるからです。

4月に科学・イノベーション・技術担当国務長官の Michelle Donelan 議員は次のように述べています。「英国のワイヤレス・インフラストラクチャー戦略は、どこに住んでいても、誰もが接続性向上のメリットを享受できるようにするための計画を示しています。すべての人口密集地域が、2030年までに5Gプラスと呼ぶ技術でサービスを受けられるようにすることで、この計画を実現しようとしています」

Vodafoneは、同社のスタンドアロン5Gサービスは、より高速でより広い通信エリアを提供し、スポーツイベントのような混雑した場所での接続を改善したと述べています。

5Gスタンドアロンは、特にIoTやクラウドと融合することで、産業や ビジネスにインパクトを与えることができる真に変革的な技術です。

スタンドアロン5Gは、遠隔支援手術や ドローンによる医薬品や医療資産の配送などの 従来よりも効率的な ユースケースを促進すると期待されています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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