HPE、本社をシリコンバレーからテキサスに移転

HPEは、本社をカリフォルニア州サンノゼからテキサス州ヒューストンに移転する予定です。

このニュースは、 同社が昨年同様の72億米ドルの収益と1億5700万米ドルの純利益を報じた2020年第4四半期レポートでの中で明らかにされました。

今年5月、HPEは今回のパンデミックにともない、今後3年間にわたるレイオフ、賃金カット、コスト削減の計画を発表しました。この措置の中には、カリフォルニアでのスペース削減を含む不動産移転がありました。

HPEは現在テキサス州ヒューストンで約2,600人を雇用し、オースティンとプレイノにもオフィスを構えています。

低い税率、地価の安さ

「将来、ビジネスニーズ、コスト削減、今後の働き方に関する社員の選択肢を考慮して、HPEの本社を、テキサス州ヒューストン郊外のスプリングで建設中の新キャンパスに移転することを決定した 」とHPE のCEO、アントニオ・ネリ氏はブログで述べています。

「ヒューストンは長い間、我々の米国最大の雇用のハブ拠点であり、そこで今年の初めから最先端な新キャンパスの建設が進んでいます」

「ヒューストンは、人材の採用や維持において魅力的な市場でもあり、ビジネスを行うのに最適な場所です。全米第4の大都市かつ最も多様性に富むヒューストンは、時の経過とともに、より多様な人材を採用できる機会が生まれます。これは、多様性と包括性を必要不可欠とするHPEの重要な優先事項です」

テキサス州知事のグレッグ・アボット氏は声明の中で、HPEの決定である「ローン・スター・ステート」(テキサス州の愛称)への移転にともなう投資と雇用を歓迎すると述べました。しかし、結果的に何人の雇用が創出されるかについては明らかではありません。

「ヒューレット・パッカード・エンタープライズは、ヒューストン地域での22社を含む、 テキサス州に本社を置く50社以上のフォーチュン500企業の仲間入りをします」とアボット知事は述べています。「その理由は、テキサスが全米で最高のビジネス環境を提供しているからです。テキサスの低い税率、高いクオリティ・オブ・ライフ(生活の質)、一流の労働力、そして一流の大学は、HPEのような革新的な企業が発展できる環境を作り出しています」

現在のシリコンバレーのサンノゼオフィスは、ワイヤレスネットワーク子会社のアルバ部門、ストレージ事業、西海岸地域の営業部隊、GreenLake、そしてソフトウェア事業の本部として引き続き機能します。

Data Center Dynamics

原文はこちら

関連記事一覧

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。