SAPデータセンターから紛失したSSDがeBayで発見される

ドイツ・ヴァルドルフのデータセンターから4台のSSDが盗まれた疑い

ドイツのヴァルドルフにある SAP データセンターから紛失した SSD ディスクが eBay で見つかりました。

The Registerが報じたところによると、昨年11月、ドイツ南西部のバーデン=ヴュルテンベルク州にあるSAPデータセンターから4台のSSDディスクが紛失したとされています。

しかし、そのうちの1台がeBayで発見され、SAP従業員が購入したところ、そのディスクが本当に紛失した1台であり、100人以上のSAP従業員の個人記録が入っていたことが確認されました。

このことから、ディスクは「紛失」したのではなく、実際に盗まれたものであるとの調査結果がもたらされました。 調査によると、この施設は “安全な場所 “とされているにもかかわらず、データセンターから退出する人々に対する物理的なチェックはなかったといいます。

調査の結果、ディスクはデータセンターから持ち出された後、複合施設内のセキュリティのかかっていない建物に移され、その後盗まれたことが判明しました。 残りの3台のディスクは現在も見つかっていません。

SAPはThe Registerに次のようにコメントしています。「SAPはデータ・セキュリティを非常に重視しています。内部調査についてコメントは差し控えますが、現在のところ、これらのディスクまたはその他の方法で、顧客の機密データや個人を特定できる情報が社外に持ち出されたことを示唆する証拠はないことを確認しています」

SAPのヨーロッパのデータセンターからディスクが紛失したのは、過去2年間で今回で5回目だと報じられています。

こうした事件にもかかわらず、SAPは積極的にクラウドサービスを推進しており、今年5月にはジェネレーティブAIを含む多数のクラウド新機能を発表しています。また同社は最近、飲料会社のDiageoをクラウドプラットフォームの顧客として迎え入れたばかりです。

SAPはドイツのワルドルフに本社を置くドイツの多国籍ソフトウェア企業です。同社は企業向けソフトウェアを開発し、AIとクラウド・コンピューティング・サービスを提供しています。同社のクラウド・コンピューティング・サービスは世界中でホスティングされており、北米に30、ヨーロッパに24、アジアに19、アフリカに10、南米とオセアニアに各3のデータセンターが置かれています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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