Cyxteraデータセンターで発生した火災に伴い、Oracle NetSuiteの障害が発生

消防士が煙を見て電源を落とした

ボストンにあるCyxteraデータセンターで発生した火災に起因する、数日間にわたるOracle NetSuiteの機能障害が発生しました。

この問題は2月14日に発生し、現在はほぼ解消しましたが、全米のNetSuiteユーザーに影響を及ぼしました。

障害の原因は、消防士が到着した際に電力を遮断したことでした。

「昨日の正午頃(米国東部時間)、マサチューセッツ州ウォルサムにある当社の2つのデータセンターのうち1つの館内で、電源室の電気設備から煙が出ていると通報があった」 Cyxteraは声明の中でこう述べています。

「対応した消防署員が現場の電源をシャットダウンさせ、現場にいる全員の安全を確保するために建物から避難させた」

同社はさらに、「Cyxteraのエンジニアリングと技術担当者は、顧客環境の電力サービスを復旧させるためのソリューションを実施した。データセンターは安定し、サイトへの物理的なアクセスも回復し、顧客は通常のアクセス手順で施設に再入館できる状態にある。弊社は引き続き事故の原因を調査し、お客様に継続的な最新情報を提供いたします。サービスの中断を残念に思うとともに、お客様の継続的な忍耐に感謝いたします」

NetSuiteの問題は、Oracle CloudのDNSに関するより広範囲にわたる問題と同時に発生しましたが、この障害には関連性はないようです。

なお、火災の原因はまだわかっていません。

2021年、OVHcloudのデータセンターが全焼し、データが大きく失われる事故が発生しました。消防士の報告書からある程度の察しはついたものの、OVHはまだ火災の原因を公表していません。

昨年は、リチウムイオン電池の火事によるカカオトークの大規模障害が韓国で発生しました。また、中国のスーパーコンピューターセンターやイランの通信事業者データセンターなどでも火災が発生しています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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