EU、データセンター行動規範を要件事項に変更
ガイドラインは、新しい 「アセスメントフレームワーク 」へと言い換え
欧州連合(EU)のエネルギー効率に関する研究センターは、データセンターのエネルギー効率を評価するためのフレームワークを発表しました。
データセンターの評価フレームワークは、データセンターが持続可能な活動に関する欧州のタクソノミーの要件を満たしているかどうかを判断するためのもので今後予定されている「企業の持続可能性報告指令(CSRD)」に基づく報告義務化の基礎となるものです。
PDFドキュメントは無料でダウンロードできます。
この文書は、データセンターのための欧州行動規範(CoC)に慣れている人には見覚えがあるかもしれませんが、コンサルタントのMark ActonはLinkedInで次のように説明しています。「アセスメントフレームワークは、EU行動規範の言葉を変えたものに過ぎないので、事実上、要求事項に変えているに過ぎません。」
行動規範もアセスメントフレームワークも、成果や目標に関わるもので、それを達成するための具体的な手段を規定するものではないため、要件は液冷や熱再利用といった具体的なものには及びません。
しかし、40℃または45℃までの範囲内で高温を可能にする提案など、いくつかの指針は含まれています。「ほとんどの気候で冷凍を完全になくすことができ、事業者は冷却システムの資本コストとメンテナンスコストをなくすことができます」
「CoCは有用なベストプラクティスの集合体ですが、第三者による管理のための枠組みを欠いています。」と評価枠組みの前文は説明し、CoCのベストプラクティスの監査による実施が必要であると付け加えています。「利害関係者がこの問題に対する認識を高めた後、欧州委員会は試験検査認証評議会(TIC評議会)に対し、このギャップを埋めるためにデータセンターのアセスメントフレームワークを作成することを課し、その結果がこの文書とその付属書に示されています。」
「委員会からの指示は、ベストプラクティスの意図や内容を変更することではなく、単に文言を強化することでした」とActonは言います。「この2つの文書には、内容の違いはなく、単に表現の仕方だけなので、何も削除されたり追加されたりすることはありません」。
行動規範は、2008年の導入以来、広く展開・採用されています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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