2024年第2四半期が米国の送電網に再生可能エネルギーが過去最高量追加

蓄電容量も急増

前四半期には、11GWを超える再生可能エネルギープロジェクトが稼働し、記録的な量のクリーン電力が米国の送電網に追加されました。

American Clean Power Association(ACP)が発表した報告書によると、2024年6月末までの3か月間に、米国で11,015MWのユーティリティ・スケールのクリーンパワーが利用可能となりました。これは、2023年第2四半期に追加された5,772MWと比較して、前年同期比91%の増加に相当します。

クリーンエネルギーは、「アメリカのエネルギーをもっと解き放とうという呼びかけに応えています」とACPのJason Grumet CEOは述べています。

同氏はさらに、「すべてのクリーンエネルギー技術が市場シェアを拡大する中、エネルギー貯蔵は驚異的なスピードで拡大し、稼働容量は20GWを超えています」と付け加えました。

実際、米国ではこの四半期に2.9GWのエネルギー貯蔵が追加され、全米での総利用可能量は21.6GWに達しました。

ACPの報告書によると、テキサス州はカリフォルニア州を抜き、太陽光発電容量で全米トップになりました。テキサス州は当四半期中に1,656MWを追加し、現在21,932MWの稼働中の太陽光発電を誇っています。

Jason Grumet CEOは、2024年までに19GWのクリーン電力がグリッドに追加されたと述べ、この傾向は国のエネルギー需要を満たすために続けなければならないと語りました。

同氏は、「急速に拡大する需要と、経済の脱炭素化を大きく前進させる必要性から、その賭け金は高いです。最近の進展は頼もしいが、まだ十分なスピードで動いていません。ACPは、すべての利害関係者や政策立案者と協力し、安全で信頼できるクリーンなエネルギーの未来に向けた進展を加速させることを約束します」と述べました。

昨年、米国のデータセンターは現在40GW以上の再生可能エネルギーを使用していると報告されました。それ以来、市場の大手企業の多くが、自社施設用のクリーン電力を獲得するために、電力購入契約やその他の契約を締結し続けています。

先月だけでも、Metaは地熱エネルギーで米国のデータセンターに電力を供給する計画を明らかにし、Googleはイリノイ州とバージニア州のデータセンターで再生可能エネルギーの電力契約を結びました。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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