DE-CIXがシカゴとリッチモンドにIXを拡張
インターネットエクスチェンジ(IX)事業者のDE-CIXは、米国イリノイ州シカゴとバージニア州リッチモンドの2箇所に追加の拠点を設置し、大西洋全体にその守備範囲を拡大しました。
同社は、中央ヨーロッパから中央アジアにまたがる世界最大の中立ネットワークを運営し、それは中東、東ヨーロッパ、ロシアを通過していると述べていますが、これまで米国にはダラスとニューヨークの2箇所しか POP を保有していませんでした。
ローカルトラフィックをローカルに保つ
最新のインフラDE-CIX ChicagoとRichmond-IX(RVA-IX)の設置により、米国でのフットプリントを2倍にした事で、同社は米国内最大の中立的なIX事業者となりなした。
DE-CIXは、キャリアホテル 427 S.LaSalleや350E Cermakを含むシカゴ市内の12箇所で利用可能( 10のネットワークに接続)であり、将来的には、アメリカ〜カナダ間の相互接続性の向上を目的とし、2番目のシカゴIXの構築を目指しています。
リッチモンドの新拠点RVA-IXは、2016年に地元のISPとITサービスプロバイダーからなる非営利コンソーシアムが最初に開設しましたが、今回2度目のインストレーションとなります。同社は、この新たなインストレーションは「運用上のオーナーシップを獲得」し、「相互接続機能を拡張」し、サービスへのアクセス数を増やし、レイテンシ(待ち時間)を短縮し、レジリエンス(復元)力を高めるのが目的であると話しています。
利用顧客は、ピアリングおよびクラウド接続サービスに加えて、北米、ヨーロッパ、中東、インド、および東南アジアの2,100を超えるネットワークを繋ぐ世界最大のキャリアおよびデータセンターの中立相互接続エコシステムにアクセスできるようになります。
DE-CIX Chicago、DE-CIX New York、およびDE-CIX Dallasは、プライベートネットワークを介して相互接続されており、最終的にはDE-CIX Richmondとも相互接続するよう拡張されます。
リッチモンドで最初のIXを開発した企業の1社であるPixel Factoryの社長 Scott K Brown氏は次のように述べています。「RVA-IXは、ローカルトラフィックをローカルに保ち、我々のメンバーとメンバーのユーザ間のパフォーマンスを向上させるために構築された。そして今、世界最大のIXの一部になることで、世界中のコンテンツを近づける機会を得られるようになった」
DE-CIX InternationalのCEO Ivo Ivanov氏は、次のように述べています。「この新しいIXは同社に4つの主要市場に対する相互接続ソリューションの強化をもたらし、ニューヨークとダラスのIXに基づき、インターネットピアリングとクラウド接続における中立的な相互接続プラットフォームプロバイダーとしての、マーケットリーダーの地位を確固たるものにするだろう」
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