TSMCの取締役会、「成熟した技術」の生産能力増強に28.9億ドルを承認
おそらく苦境に立たされている自動車業界の支援と見られている
TSMCの取締役会は、28億9,000万ドルを投じてチップ製造工場の生産能力を増強する計画を承認しました。
この投資は、「成熟した技術能力を導入する目的で」とされ、世界的な半導体不足が長期化する中で行われます。
「成熟した技術」に注力するのは、特に自動車メーカーに代表される顧客へ向けた「成熟チップ」の供給問題に起因していると考えられています。
自動車メーカーは、チップ不足のために工場の操業休止を繰り返しており、先週はジャガーも競合するメーカー同様に生産体制の縮小に追い込まれました。
今週、VWのスペイン・ブランドの社長であるウェイン・グリフィス氏は、Financial Times紙に対し、次のように話していました。「サプライヤーやフォルクスワーゲン・グループ内から、第2四半期はかなりの困難に向き合う必要がある、おそらく第1四半期よりも困難な状況であると言われている」
同社は、この供給不足により、2021年第1四半期の生産台数10万台の減少を予想しているといいます。
チップメーカーは、供給量を増やすために多額の費用を投じています。TSMCは今年300億ドル、3年間で1,000億ドルの投資を計画しており、SK Hynixは1,063億5,000万ドルを投じてファブキャンパスの建設を計画しています。
しかし、このような施設の立ち上げには何年もかかるため、TSMC、インテル、Nvidiaの3社は、チップ不足の状況は今後何年も続く可能性があると警告しています。
Data Center Dynamics
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