TikTokの4億2,000万ユーロのアイルランドデータセンター、Covid-19による建設中断で延期
現在は2022年末の予定に
TikTokがアイルランドで計画している4億2000万ユーロ(約473億円)のデータセンターは、パンデミックによる建設の遅れで稼動が遅れることになりました。
同社は来年早々に同施設を稼働させる予定が、2022年後半になる見込みであることをBusiness Post Irelandの取材で認めています。
「アイルランドへの約4億2000万ユーロの投資は数百人の新規雇用を創出し、TikTokユーザーデータの保護と保障をさらに強化する重要な役割を果たすもので、この新しいオペレーションを中心に最先端の物理およびネットワークセキュリティ防衛システムが計画されています。」とTikTok のCSO レイモンド・クロウティエは昨年述べていました。
「この新しい地域のデータセンターは、TikTokコミュニティがより良い体験を楽しめるよう、より速いロード時間を可能にするなど、具体的な利益をもたらします。データセンターが稼働すれば、ヨーロッパのユーザーデータはこの新ロケーションに保存されることになります。」
中国に拠点を置く親会社のByteDanceは、中国以外のユーザーのデータは米国とシンガポールに保存されていると長い間主張してきました。
昨年トランプ政権はTikTokをセキュリティリスクだとして、売却を強行しようとしました。マイクロソフトが事業買収に応札したものの、トランプは最終的にオラクルとウォルマートに味方しています。
取引合意後トランプはTikTok Globalが「50億ドルを教育のための基金に払い込むので、アメリカの本当の歴史について教育できる」と支持者に語り、TikTok、Oracle、Walmartにとってはニュースになりました。
TikTokは法廷で売却を争い、最終的にトランプ政権終了を乗り切りました。売却はバイデンの優先事項ではなく、ひっそりと棚上げされています。
TikTokは米国でのサービス提供を続けており、2019年にGoogle Cloudと3年8億ドルの契約を結び、ホールセールデータセンターの主要な顧客となっています。
ByteDanceは2020年の米国データセンターの最大のリース業者の1つで、134MWを占有していたことが、North American Data Centerの報告書で明らかになっています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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