Alphabetの株主がGoogleに従業員のレイオフを要求
物言う投資家のTCI Fund Managementは、Alphabetに対し、数千人の雇用を削減し、長期的な投資への支出を抑えるよう求めています。
60億ドルの株式を保有する英国のヘッジファンドは、Googleの親会社が従業員に支払う給与が高すぎるとも指摘しています。
TCIは、「収益の伸びが鈍化している今、コスト抑制が求められている」と述べています。
この投資家は、Alphabetの元幹部と話をし、「従業員を大幅に減らせば、より効果的に事業を運営できる」と示唆したと主張しています。
9月、GoogleとAlphabetのCEOであるSundar Pichai氏は、会社を20%「より効率的に」することを望んでおり、それには人員削減も含まれるが、それよりも会社を官僚的でなく、より軽快にすることが重要であると述べていました。
TCIは、この発言を純粋に人員削減を意味するものと受け止め、「これ以上ないほど同意できる」と付け加えました。Meta、Amazon、マイクロソフト、セールスフォース、Stripe、Twitterでのレイオフについて指摘したのです。
また、「Alphabetはシリコンバレーで最も高い給料を支払っている」とも指摘し、マイクロソフトや大手上場テクノロジー企業20社の給料を上回っているとしています。
また、非中核事業やムーンショット事業を扱うGoogleの「Other Bets」部門についても、大幅な削減を提案しています。200億ドルの営業損失と30億ドルの収益を計上した後、TCIはOther Betsの資金を “少なくとも50%削減する “べきだと指摘しました。
特に、TCIはWaymoを槍玉に挙げています。「残念ながら、自動運転車に対する熱狂は失速し、競合各社は市場から撤退している…。Waymoは過剰な投資を正当化しておらず、その損失を大幅に減らすべきである」
最後に、投資家は、Alphabetが1160億ドルの現金を持つ状態から、自社株買いの拡大を通じて「キャッシュ・ニュートラル」の状態に移行すべきであると述べています。
このような自社株買いは、企業価値を高めるとして株主に支持されていますが、新たな雇用や事業につながらない、他に使えるはずの資本を浪費しているとの批判があります。
TCIは、まだ利益を生み出していないGoogleのクラウド部門の損失については、ほんの少ししか触れていません。
前四半期のGoogle Cloudの収益は68.6億ドルで、2021年の49.9億ドルから増加しました。しかし、その損失は6億4400万ドルから6億9900万ドルへとわずかに拡大しました。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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