Aqua Comms、Meta、マイクロソフト、Vodafoneが大西洋横断海底ケーブルAmitiéを完成

英国がフランスと米国を結ぶ

新しい大西洋横断Amitié海底ケーブルの建設工事と試験が完了しました。

今週、Aqua Comms、Meta、マイクロソフト、Vodafone(ボーダフォン)は、6,783km(4,215マイル)のAmitié海底ケーブルシステムの完成を発表しました。現在このケーブルは完全に試運転テストを終えており、2023年7月16日にコンソーシアムへ引き渡されました。

この大西洋横断ケーブルシステムは、ボストンとヨーロッパ、ボルドーと北米を直接結ぶ初のシステムで、マサチューセッツ州リン、イギリスのウィデマス湾、フランスのル・ポージュに陸揚げされます。ケーブルは新たにボルドーのエクイニクスデータセンターに陸揚げされる予定となっています。

Alcatel Submarine Networksによって建設されたこのケーブル(Aqua CommsではAEC-3としている)は、16対のファイバーを持ち、400Tbpsの伝送速度を持つ、これまでで最も大容量の大洋横断通信ケーブルとなります。

2020年に初めて発表されたこのケーブルは、当初2022年に開通する計画でした。

Aqua CommsのCEOであるAndy Hudsonは次のように述べています。 「Amitiéは、Aqua Commsのネットワーク上でAEC-3としてブランド化され、当社の大西洋横断フットプリントに3つ目の大容量システムを追加し、米国と欧州の両方で多様性を強化し、当社の顧客に最新技術を提供します」

Metaの投資責任者であるGary Waterworthは次のように述べました。 「Amitiéは大陸間の海底ケーブルルートの通信信頼性、速度、多様性を向上させ、北米と欧州の伝送容量の改善に貢献します。これはハイテク企業と通信企業が協力してデジタルインフラを構築し、グローバルな接続に依存する無数の人々、企業、組織に利益をもたらす好例です」

マイクロソフトのAzureネットワーク担当統括責任者であるFrank Reyは、次のように述べています。 「公共部門と民間部門が経済成長とサービス向上のためにクラウド技術への依存を深める中、Amitiéは当社の クラウドサービスを利用する顧客の耐障害性とキャパシティをともに向上させるでしょう」

Vodafoneの国際・EUクラスター事業部長のFanan Henriques氏は、次のように述べました。「海底ケーブルへの重要な投資家として、Vodafoneはその強力な伝統と広範な専門知識をパートナーシップに生かすことができました。大西洋横断帯域幅は今後5年間で6倍に増加すると予測されており、顧客、パートナー、地域社会がデジタル経済を実現する重要なサービスに接続し続けることが不可欠です。Amitié海底ケーブルの完成により、米国、フランス、英国間の接続性が強化され、弾力性が増すでしょう」

Orange はLe Porgeの陸揚げ局となっており、米国ではExaがLynnケーブル陸揚げ局(CLS)を所有しています。Vodafoneは英国のBude CLSの陸揚げ局となっています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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