日立建機がOracleクラウドに移行

運用コストを20%削減

日立建機株式会社 日立建機は、大規模システムをOracle Cloud Infrastructure(OCI)に移行します。

会計、開発、生産、設計、販売、部品、輸出、人事、サービスなどのシステムを、オンプレミスからOCIに移行する予定です。

日立建機は、OCI上で「Oracle Cloud VMware Solution」と「Oracle Exadata Database Service」を利用し、将来のAI導入に向けてパブリッククラウドへの移行を、目指すデジタルトランスフォーメーションの一環となります。

同社によると、クラウドへの移行により、インフラ運用コストは20%削減され、オンライントランザクション処理性能は最大50%、バッチ処理性能は複数の基幹業務システムで最大60%向上したとのことです。

「OCIは、Oracle ExadataとVMware仮想化環境で稼働するミッションクリティカルなデータベースを、安全に移行できる唯一のパブリッククラウドです。他のクラウドでは、アプリケーションの再構築が必要になり、コスト増になっていました。パフォーマンスの向上により、業務処理時間が大幅に改善されるとともに、運用・管理タスクが削減されたため、IT部門はビジネス競争力を強化するための新たなプロジェクトに集中できるようになりました」 と日立建機の桃木典子DX推進本部副本部長は語っています。

Oracleのミッションクリティカル・データベース・テクノロジー担当バイスプレジデントであるAshish Rayは、次のように述べています。「Exadata Database ServiceとOracle Cloud VMware Solution on OCIにより、日立建機はミッションクリティカルなシステムを、迅速かつ確実にクラウドに移行し、クラウドの経済的メリットを享受し、顧客や従業員から期待される高いパフォーマンスを実現することができます。」

日立建機は、オンプレミスのVMware仮想化環境から合計500台の仮想サーバーと、100台のデータベースをOCIに移行します。また、Oracle Cloudの東京リージョンと、大阪リージョンを災害復旧環境として利用する予定です。

同社は今後、アプリケーションをクラウドネイティブなOCIにモダナイズし、残りのデータベースをオンプレミス環境から移行する計画です。

日立建機は、1970年に設立され、油圧ショベル、ホイールロード、道路機械、鉱山機械の開発、製造、販売、レンタル、サービスを行い、全世界で40万台以上の機械を稼働させています。同社は、日立グループの子会社であり、日立グループの多くの企業がOracleと、良好な関係を築いています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

関連記事一覧

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。