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CPower、Bentaus、SupermicroがカリフォルニアでAIデータセンター向けエネルギーオーケストレーション実証プロジェクトを完了

AIワークロードとSLAを維持したまま最大75%の電力削減を達成したと主張

Supermicroの協力のもと、米国の仮想発電事業者(VPP)であるCPower Energyと、AIオーケストレーションプラットフォームのBentausは、AIコンピュートと電力網との関係を改善するための共同実証プロジェクトを完了したと発表しました。

テストの一環として、CPowerはカリフォルニア独立系統運用機関(CAISO)からの、リアルタイムな卸電力市場シグナルを、Bentausのエネルギーオーケストレーションプラットフォームを通じて、Supermicroが管理するGPUインフラへ送信しました。

両社によると、このGPUですインフラは指令信号(ディスパッチ信号)の全サイクルに、20ミリ秒未満で応答したとのことです。

さらに企業らによると、テストに使用されたNvidia B200 GPUを搭載したSupermicroサーバークラスター は、電力系統(グリッド)の状況に応じて応答する際にも、AIワークロードとSLA(サービスレベル契約)を維持しながら、最大75%少ない電力で運用できたとしています。

CPowerのCEOであるMichael D. Smithは、次のように述べています。「AIコンピュート負荷を活用して、急速に増加する需要に電力系統が対応できるよう支援するという能力は、これまでほとんど実現されていませんでした。今回のエンドツーエンドのテストが成功したことは大きな突破口であり、柔軟なコンピュートが『制御可能で系統と双方向に連携する負荷』として台頭する動きを加速させ、これまで理論上の概念だったものを現実のものへと前進させました。」

パートナー企業は、このテストによって、AIコンピューティングをデマンドレスポンスに統合するための基盤的なアーキテクチャが確立されたと述べています。具体的には、エネルギー市場のシグナルをコンピュートレベルのオーケストレーション動作へ変換すること、GPUクラスター全体でAIワークロードを動的に抑制および復元すること、そしてインフラのライフサイクル管理と連携してコンピュート制御を調整することといった能力が検証されたとしています。

テストを終えた各パートナーは、今後、全米の複数の卸電力市場でデータセンター事業者や、市場参加者と協力していくとしています。

BentausのCEOであるRobert Davidoffは、次のように述べています。「GPUワークロードが、市場シグナルに瞬時に反応できることを示したのは、AIの成長を電力系統の運用現実に適合させていくうえで重要な一歩です。AIファクトリーは、電力を受動的に消費する存在から、卸電力市場の能動的な参加者へと進化し得るのです。」

Bentausのオーケストレーションプラットフォームは、あらゆるプラットフォームにIoTセンサーとEdge AIを統合し、エネルギー、カーボン、運用指標をリアルタイムで監視・管理することで動作します。

また同社は、データセンターのような大規模電力消費者を対象に、エネルギー消費を最適化するためのエネルギー管理サービスも提供しています。

AIデータセンターにおけるオーケストレーションソフトウェアの活用は、近年採用が拡大しています。Nvidiaが支援するEmeraldAIは、自社のオーケストレーションプラットフォームであるEmerald Conductorを通じて、この分野をリードしてきました。

同社は、フェニックス、シカゴ、そして直近では英国で、National Gridとのパートナーシップによる数多くの実証プロジェクトを実施しています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。type

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