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2025年第4四半期コロケーション事業の業績:Digital Realty・Equinix・Iron Mountain・American Tower

大手コロケーション企業の好調が継続

主要な上場データセンターコロケーション事業者が最新の四半期決算を発表し、2025年の売上高が過去最高を記録したことが明らかになりました。

Digital Realty、Equinix、Iron Mountain、American Towerは、いずれも四半期および通年の売上高成長を報告し、2026年に向けても堅調な見通しを示しています。

Digital Realty:DRTにとってさらなる記録的な一年

Digital Realtyは、「記録的な財務実績」で1年を締めくくりました。

同社は、2025年第4四半期の売上高を16億ドルと報告し、前四半期比4%増、前年同期比14%増加し、9600万ドルの純利益と、調整後8億5700万ドルの EBITDAを計上しました。

2025年通年の売上高は61億1200万ドル、調整後通年のEBITDAは33億4000万ドルでした。同社は、2026年の売上高を66億〜67億ドル、調整後EBITDAを36億〜37億ドルと予測しています。

Digital Realtyの社長兼CEOであるAndy Powerは、次のように述べています。「Digital Realtyは2025年に力強い財務結果を達成し、売上高の堅調な成長、0〜1MW以上の相互接続サービスにおける記録的なリース、大きな受注残によって、2026年以降の明確な収益見通しを確保しました。プライベートキャピタル戦略の進化により、成長を見据えた柔軟なバランスシートを維持しながら効率的に開発を拡大することを可能にしています。同時に、世界的な需要の高まりに対応するため、PlatformDIGITALの事業基盤も拡大しています。これらの取り組みによって、お客様のクラウドおよびAIロードマップを支援しながら、株主に長期的な価値を提供する能力が強化されています。」

当四半期では、同社が合計4億ドルの売上を生み出すと見込まれる契約を締結し、その総容量は159.1MWに達しました。大半は、米国での1MW超のカテゴリに分類される契約でした。同社は、当四半期中に2億6900万ドル相当の更新リース契約も締結しました。

決算説明会で同社は、バージニア州マナサスの拠点が今期の1MW超カテゴリーにおける最大の契約獲得要因となったこと、またハイパースケーラーが東京と大阪、さらにフランスのパリでもリース契約を締結したことを明らかにしました。

Digital Realtyは、ダラス都市圏で非中核のデータセンターを約3300万ドルで売却しました。この施設はAlpha Roadに位置し、同社のDFW14として運用されていました。

第4四半期には、オレゴン州ポートランドのヒルズボロ周辺で、2区画の土地を合計2360万ドルで取得しました。これらの土地は、合計85MWのIT容量を支える計画です。ポルトガルのリスボンでも用地を取得しています。

また、Digital Realty Mivne(イスラエルの不動産企業Mivneとの合弁事業)は、イスラエルのデータセンター運営会社MedOne Ltd.との新たな合弁事業を設立しました。この合弁事業は、ペタフ・ティクヴァに約2.5エーカーの土地を取得し、18MWのキャンパス開発を計画しています。この土地は、2900万ドルで購入され、Digital Realtyの持分は710万ドルでした。

同社はさらに、稼働中の5つのデータセンターへの40%の追加持分をDigital Realty DC Partners NA Fundに拠出し、同ファンドの持分比率を80%に引き上げました。この拠出により、Digital Realtyは約4億2700万ドルの追加収入を得ました。

当四半期、Digitalは約90MWの新規容量を提供し、その75%が事前にリースされていました。年間では289MWを提供しました。新たに約135MW相当のデータセンタープロジェクトが着工され、建設中の総開発容量は769MWに増加しました。

Equinix:今年も好調

Equinixは四半期を好調に終え、小規模・中規模・大規模の各取引カテゴリーで「記録的な受注」を報告しました。

2025年第4四半期の売上高は24億2000万ドルで、前四半期の23億2000万ドルおよび2024年第4四半期の22億6000万ドルから増加しました。四半期の純利益は2億6400万ドル、調整後EBITDAは11億8600万ドルでした。

通年では、Equinixは2025年の売上高を92億1700万ドルと報告し、2024年比5%の増加となりました。通年の営業利益は18億4800万ドルで、前年から39%増加しました。2025年通年の調整後EBITDAは、45億3000万ドルでした。

2025年には、23,250ラックおよび90MW超のxScale容量を含む「記録的な容量」を提供しました。

2026年通年の総売上高は、101億2300万〜102億2300万ドルの範囲になる見通しで、10〜11%の増加に相当します。

EquinixのCEO兼社長であるAdaire Fox-Martinは、次のように述べています。「当社チームは、第4四半期に非常に優れた実行力を発揮し、Equinixにとって重要な1年を非常に強い形で締めくくりました。受注と経常収益の加速成長が示すように、当社ソリューションへの需要はこれまでにないほど高まっており、2026年に力強い売上高とAFFO(一株当たり)成長を達成する計画に自信を持っています。Equinixは、企業が分散型のAI・クラウド・ネットワークインフラに接続し管理する上で不可欠な役割を担っています。これは長期的な競争優位性の源泉であり、お客様の重要なニーズに応え、株主価値を創出するうえで当社を良好な立ち位置に導くものです。」

同社は、第4四半期に3400社の顧客と4500件以上の契約を獲得しました。当四半期の顧客にはSalesforceが含まれており、同社はEquinixと協力してData 360製品向けのプライベートネットワークを構築します。Salesforceは14か国でEquinix Fabric Cloud Routerを利用し、AWSやAzureを含むクラウド間でシステムをプライベートに接続します。AIマーケティングプラットフォームのAlembicは、EquinixでNvidia DGX superPODを導入する予定です。

当四半期中、シリコンバレーのSV17が閉鎖されました。一方、5つのIBX施設(CH5、DC22、SP6、LS2、MB3)が開設され、2つのxScaleサイト(FR16x、MD4x)も稼働開始しました。また、BT Ireland買収に伴いDB9が追加されました。

シリコンバレーの新データセンター(SV19)が承認され、1050ラックが2028年第2四半期に稼働開始予定です。ダブリンのD10は、475ラックを2028年第1四半期から提供し、フランクフルトのFR12は、1750ラックを2028年第1四半期に、また大阪のOS6は、1850ラックを2028年第4四半期から提供予定です。

拡張計画は、サンパウロ(SP4、700ラック、2027年第2四半期稼働)、トロント(TR6、1075ラック、2027年第3四半期)、ニューヨーク(NY3、2200ラック、2028年第3四半期)、ミュンヘン(MU4、1375ラック、2028年第2四半期)で承認されました。

Equinixのハイパースケール部門であるxScaleは、これまでに430MWをリースし、13の都市圏で23の稼働施設を有しています。

当四半期中、同社はジョージア州ハンプトンのサイトをxScale Americas合弁事業に提供しました。このサイトは、完成時に4棟で合計240MWをサポートする計画です。このサイトの前半部分は、第1四半期にハイパースケール顧客へリースされ、年内に全体がリースされる見込みです。

決算説明会でFox-Martinは、第4四半期のAI関連契約の「約半数」が「クラウド・非IT企業」であり、小売、電子商取引、製造、金融サービス、コンテンツ企業などが含まれていたと述べました。また同社は、第4四半期に11件の液冷導入を確認しており、そのうち5件はニューヨーク市内の施設で、主に金融サービス企業による需要が背景にあると付け加えました。

Iron Mountain:データセンター売上が前年比増加

Iron Mountainの2025年第4四半期のデータセンター売上高は2億3,670万ドルで、2024年第4四半期の1億7,000万ドルから増加しました。調整後EBITDAは、1億2,100万ドルでした。通年のデータセンター売上高は4億1,630万ドルで、2024年の6億2,000万ドルから減少しました。

四半期全体の売上高は18億4,300万ドルで、2024年第4四半期の16億ドルから増加しました。純利益は9,300万ドル、調整後 EBITDAは7億500万ドルでした。通年では、総売上高は69億ドル、純利益は1億5,200万ドル、調整後EBITDAは25億7,400万ドルでした。

同社は、2026年の売上高を76億25〜77億7500万ドル、調整後EBITDAを、28億75〜29億2500万ドルと予測しています。データセンター部門では、売上高10億ドルを見込んでいます。

Iron Mountainの社長兼CEO William L. Meaneyは、以下のように述べています。「期待を上回る第4四半期の記録的な業績を報告できたことを嬉しく思います。これで当社は5年連続で売上高、調整後EBITDA、AFFOの過去最高を更新しました。お客様に革新的なソリューションを提供するという、当社チームの揺るぎない取り組みが各事業セグメントにおける卓越した成果につながっています。」

「2026年も二桁の売上高・利益成長を続ける見通しは非常に明るく、成長事業が売上全体に占める割合は一段と大きくなり、継続性の高い物理記録保管事業も堅調な成長を維持しています。第4四半期に強いデータセンターリースがあり、今後24か月で400MWの容量が増えると想定されることから、勢いを持って2026年を迎えることになります。全事業領域で年初から良いスタートを切っており、今年も記録的な業績を達成できると期待しています。」

2025年、Iron Mountainは63MWの新規リースを締結し、うち43MWは第4四半期の110件の新規・拡張契約によるものでした。同社は同四半期中に176件、計3.7MWの更新リースを締結し、年間の更新リース総量は1,000件超で49.1MWに達しました。

同社のデータセンターポートフォリオは現在、21市場にある31施設で合計488MWの容量を持ち、稼働率は96.9%です。向こう18か月で200MW、24か月で400MWが新たに稼働する予定です。

決算説明会でMeaneyは、近い将来データセンター領域で積極的なM&Aを行う予定はあまりないと述べました。

American Tower:データセンター事業の成長が続く一年

American Towerのデータセンター売上(CoreSiteを含む)は、四半期で2億8,100万ドルとなり、営業利益は1億6,000万ドルでした。2024年第4四半期の売上は3億2,600万ドル、営業利益は1億1,500万ドルでした。

2025年通年では、American Towerのデータセンター売上は10億5,300万ドル、利益は5億6,200万ドルでした。2024年通年の売上は9億2,500万ドル、利益は4億5,500万ドルでした。

同社の当四半期総売上は、27億3,800万ドルで7.5%増加しました。純利益は、32%減の8億3,700万ドルとなりました。調整後EBITDAは、7.5%増の18億1,900万ドルでした。2025年、通年の売上は5.1%増の106億4,500万ドル、純利益は15.3%増の26億2,900万ドル、調整後EBITDAは4.7%増の71億3,000万ドルでした。

American TowerのSteven Vondran CEOは、次のようにコメントしています。「当社は今年も力強い結果を達成し、戦略を継続的に実行しながら、調整後一株当たりAFFOで高い一桁成長を実現しました。2026年に向けては、持続的な売上成長、新たなコスト効率化の推進、規律ある資本配分に注力しています。堅固なバランスシートと明確な戦略的優先事項により、当社は強い構造的需要の恩恵を受け、株主に魅力的な長期リターンを提供する好位置につけています。」

American Towerは現在、米国内で約30のデータセンター施設を運営しています。

また、55MWの容量を建設中で、合計床面積は604,510平方フィートです。さらには279MW、238万平方フィート(221,110平方メートル)が将来的な開発用に確保されています。

決算説明会でVondran CEOは、新たな市場について発表する準備はまだ整っていないものの、既存ポートフォリオを補完する主要都市圏での機会を選択的に検討していると述べました。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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