
Airsys、ラック単位の液体冷却システムを発売
誘電性流体を用い、縦置きサーバーを直接冷却するLiquidRackシステム
Airsysは、新たな液体冷却システムを発表しました。
同社は今週、中密度のAI、データセンター、通信、エッジ環境向けに設計されたラックレベルの液体冷却プラットフォームの次世代版「LiquidRack」を発表しました。
Airsysによると、LiquidRackは液体分配機能(fluid distribution)、ポンプ機能、制御機能をサーバーレベルで直接統合しており、空冷と完全液冷設備との間にあるギャップを埋めるとともに、別々の冷却分配ユニットを設置する必要をなくします。
LiquidRackは、1台のサーバーあたり最大8kW、10Uのエンクロージャーあたり最大80kWまで対応できます。縦置きされた防水サーバーに誘電性流体(絶縁冷却液)を噴霧することで、熱を除去します。加熱された冷却液はプレート式熱交換器へ戻り、吸収した熱を水回路へ放出します。その後、温められた水はドライクーラーを通じて排出されます。
Airsysの創業者兼CEOであるYunshui Chenは、次のように述べています。「多くのデータセンター事業者は、高密度化、電力不足、そしてESG(環境・社会・ガバナンス)目標といった課題に対応するため、空冷から液冷への現実的で柔軟かつスムーズな移行方法を求めています。LiquidRackは、まさにその移行方法を提供します。主要な冷却機能をラックに統合することで導入を簡素化し、既存インフラの制約の中で性能拡張を可能にします。」
このコンプレッサーを使用しない設計は、ドライクーラー、気化冷却方式、従来のチラー式冷却システムと互換性があり、既存施設への導入が可能です。同社によると、このシステムは液浸冷却と比べて使用する冷却液を約80%削減できるとしています。
Airsysは現在、この液体冷却製品のパイロット導入に向けた候補企業の募集を行っています。
また同社は、空冷製品群UniCoolの新製品としてUniCool-Maxも発表しました。この最新モデルは、1台あたり最大60kWの冷却能力を備えており、モジュール型データセンターや通信施設、機器室などの高発熱環境を想定しています。
Yunshui Chen CEOは、次のように述べています。「UniCool-Maxは、高密度熱負荷への対応方法において大きな前進を示す製品です。従来のコンプレッサーに伴う『起動と停止』の負荷を取り除くことで、効率性だけでなく、ライフサイクル全体にわたる信頼性の高いシステムをお客様に提供します。」
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
















この記事へのコメントはありません。