
イーロン・マスク、SpaceX-xAIはAnthropicとの契約に続き、さらなるAIコンピューティング顧客を積極的に開拓中
ビジネスがネオクラウドへと変貌しつつある模様
SpaceX傘下のxAIは、Colossus Iの全容量をAnthropicに販売した後、さらなるデータセンター向けコンピューティングリース契約の獲得を目指しています。
この契約により、Grokの競合であるAnthropicは、300MW規模の施設に対して今後3年間で毎月12億5,000万ドルを支払うことになります。この契約は、いずれの当事者も90日前通知により解除可能です。
イーロン・マスクは、「最近拡大したAnthropicとの提携が示しているように、SpaceXは大規模なAI compute as a serviceを提供しています。当社は、他の企業とも同様の契約について協議を進めています。将来的には、特に軌道上のデータセンターを活用することによって、極めて大規模なAIサービスを提供できると見込んでいます」と述べています。
4月には、AIコード編集スタートアップのCursorも、xAIのデータセンター内のスペースを利用すると発表しました。ただし、SpaceXは自社のIPO後30日以内にCursorを買収する予定となっています。
SpaceXは6月12日に株式公開(IPO)予定であり、750億ドル超の資金調達を目指しています。IPO関連の文書によると、xAIは2025年にAIインフラへ127億ドルを投資しており、2026年第1四半期だけでも既に77億ドルを投資しています。
xAIは、最初のColossusデータセンターと並行して、Colossus 2の構築も進めています。同社は昨年3月に用地を取得し、このデータセンターは1月に稼働開始しました。イーロン・マスクは、稼働開始時点で1GWの容量を提供すると主張していましたが、1月に撮影された衛星画像では、350MWの冷却能力を持つ設備が設置されていたことが確認されています。
IPO関連文書では、SpaceXが利用可能な1GWのデータセンター容量について複数回言及されていますが、これを「名目計算電力(nameplate compute draw)」と表現しています。これは、「対象期間の終了時にデータセンターに設置されているGPUの数に、それぞれの総消費電力を掛け合わせたもの」と説明しています。
IPO申請書類内の図表によると、同社の名目計算電力は2026年3月時点で1GWとなっており、前年の300MWから増加しています。しかしこの数値は「設置済み容量を反映したものであり、実際の電力消費量や利用率を示すものではない」とも記載されています。つまり、GPU自体は設置済みであっても、まだ電源が投入されていない可能性があり、同社が実際に利用可能なコンピューティング能力は1GWを大きく下回る可能性があります。
xAIのデータセンターのうち、同社独自の生成AI事業であるGrok向けにどの程度の容量が確保されているかは不明です。Grokの利用率は減少傾向にあり、イーロン・マスク以外の共同創業者を含む多数の従業員が同社を離れています。
一方、SpaceXは今後数年間で、最大100万基の宇宙データセンター衛星を打ち上げる計画を立てています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
















この記事へのコメントはありません。