
Ciscoがムンバイとチェンナイに専用データセンターを発表
Ciscoは、インドにおけるコンタクトセンターサービスに対応するため、ムンバイとチェンナイにデータセンター建設を発表しました。この現地拠点は、インドの通信規制およびデータレジデンシへの準拠を支援します。
データレジデンシ要件は、南アジアおよび中東地域で注目を集めています。インドでは、2023年にデジタル個人情報保護法が制定され、国内における個人データ処理の枠組みが確立されました。同法には、越境データ処理に関する規定や、インド市民・法人の金融データに関する制限条項も含まれています。これにより、グローバルテクノロジー大手各社は、インド国内でインド人のデータを保管・処理するデジタルインフラ構築へ投資を進めています。
Ciscoはプレスリリースで、次のように述べています。「インド国内の組織や、同地域に進出する多国籍企業がデジタルトランスフォーメーションを加速させる中、安全で高性能かつ規制準拠のクラウド型コンタクトセンターソリューションへの需要はかつてないほど高まっています。さらに、ムンバイに新設されるデータセンターにより、Webex Contact Centerはインドの組織に対し、ローカルデータレジデンシーの保証、強化されたセキュリティ、低遅延を実現します。」
新設される2つのデータセンターは、AI搭載プラットフォーム(インテリジェントAIエージェントを含む)を基盤とする、CiscoのWebex Callingおよびコンタクトセンターサービスを支えます。2026年度第2四半期に提供開始予定の、拡張版Webex Contact Centerはムンバイに設置され、インド市場の規制要件とプライバシー要件を満たすように設計されています。
W.Media ( Deborah Grey 記者)より抄訳・転載

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