NTT、バージニア州ゲインズビルでの4棟のデータセンター・キャンパス建設計画を申請

以前発表された336MWのキャンパスの場所が明らかに

NTTは、以前から発表していたバージニア州プリンス・ウィリアム郡における336MWのデータセンター・キャンパスの建設許可申請を提出しました。

今週、NTT Global Data Centersは、ゲインズビルの14210/14300 John Marshall Highwayにデータセンター・キャンパスを建設するため、米国陸軍工兵隊のノーフォーク地区から連邦と州の共同許可を申請しました。

許可申請書によると、この「NTT VA10」は約104エーカーの敷地に2階建てのデータセンター4棟と関連インフラを建設する計画となっています。 この開発プロジェクト(いくつかの文書ではGrove at Gainesvilleとされている)は、陸軍管轄の合計2.2エーカーの水域に影響を与えることになります。 また、この開発は地域のコウモリ2種と蝶1種の生態にも影響を与える可能性があります。

NTTは2022年6月、プリンス・ウィリアム郡のゲインズビルに336MWのキャンパスを建設する計画を発表しました。同社は当時、John Marshall Highway沿いに4棟のビルを建設し、200万平方フィート(185,800平方メートル)以上のデータセンタースペースを確保すると発表していました。 最初の2階建てビルは2024年第2四半期にオープンする予定で、全棟が完成すれば、ゲインズビルのサイトは同社にとって米国最大のキャンパスとなります。

同社は、民間開発業者のLerner Enterprises社から2億5740万ドルでこの103エーカーの土地を取得しました。

これまでNTTは、キャンパスの建設地を明らかにしていませんでした。John Marshall Highwayは、ゲインズビル中心部から隣のフォーキア郡の町The Plainsまで10マイル以上続いており、この道路沿いには多くのデータセンター開発が計画されています。

同地でのデータセンター開発計画は、NTTの発表の少なくとも1年前から進められていました。Southview 66 LLCとGainesville JM LCは、Lernerとともに2021年7月にI-66とUS29 Technology Parkの開発を申請し、同年12月に区画整理の承認を得ていました。

NTTが米軍に提出した書類にはSouthview 66 LLCの名前が記されているが、これはSouthview 66が区画整理の許可を得た後にNTTがこのプロジェクトを獲得したことを示唆しています。 資料によると、この場所は以前、地域ショッピングモールの開発が提案されていたものの、建設されることは無かったようです。

もしかするとAWSが想定顧客かもしれません。 NTTは、開発のための「代替土地区画」を模索する提出書類の中で、数マイル南のWellington Roadの北側、University Blvdの東側にある、Amazonが所有する117エーカーの土地(Parcel 11として知られる)に言及しています。

「Parcel 11の開発可能性は、大きな池の両側にある1棟の建屋のみであり、…… これはプロジェクトをサポートし、その目的を満たすには不十分である」と同社は提出書類において述べています。 「このことから、Parcel 11はこのプロジェクトにとって現実的な代替地とは考えられない」

現在緑地となっているこの土地には、近い将来他のプロジェクトが加わる可能性があります。 不動産投資会社BlackChamber Group傘下のCTP-I LLCとCTP-II LLCは、NTTの敷地に隣接するデータ・キャンパスの開発を目指しています。

John Marshall Commons Tech Parkでは、NTT敷地の西側に隣接するCatharpin Roadの向かい側にある22エーカーの敷地にデータセンターが建設され、また、Village Place Technology Parkでは、John Marshall Highwayの南側にある64エーカーの敷地に最大100万平方フィート(92,900平方メートル)のデータセンターが開発される予定となっています。

NTTは現在、RagingWireから引き継いだ1か所のキャンパスをバージニア州北部で運営しています。ラウドン郡アッシュバーンの78エーカーのキャンパスでは、合計224MWのクリティカルIT負荷、970,136平方フィート(90,100平方メートル)のデータ床面積を持つ9つのデータセンターが計画されています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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