Robloxがアッシュバーン・データセンターやエッジインフラに約4億ドルを投資

ビデオゲーム会社のRobloxは、同社の名を冠したゲーム基盤を支える目的で、2022年にデータセンターおよびエッジのインフラに数億ドルを投じたことを明らかにしました。

Robloxが予想を上回る収益を計上し、またユーザー数が増加していることもあり、同社の株価は25%上昇しています。

Robloxは、ユーザーがより広範なゲームの中で独自のゲームを作成し共有できる同社プラットフォームを支える独自のコロケーションデータセンターインフラを運営しています。

同社CFOのMike Guthrie氏は、決算説明会で次のように話しています。「当社は、主にバージニア州アッシュバーンにあるデータセンターに関連するインフラへの投資を、年間を通じて4億ドル以上投資しています」

この施設は、Robloxが73時間の障害で約2500万ドルの予約損失を被った後、2022年1月に、新設が発表されたデータセンターと思われます。

Robloxは大規模なデータセンターに加えて、エッジ PoP (Point of Presence)を運営しています。「我々は、新しいエッジデータセンターの展開に伴い、世界中の当社クラウドのパフォーマンスや、世界中の人々がRoblox体験に接続できるスピードなど、当社のすべてのアプリのパフォーマンスを常に改善している」と、CEOのDavid Baszucki氏は語っています。

今週、Uberがクラウドへの移行を発表した一方で、Robloxは自社でのインフラ開発にこだわりを持ち続けています。「当社は独自のクラウドを構築し、長期にわたって効率的な利益を生み出し続けている。そして、従業員数、速度、成長を適切にコントロールすることが出来ている」

オライリー・カンファレンスのスライドで、Robloxは次のように述べています。「全体的に、(パブリック)クラウドを使用するコストは、我々が必要とするものに対して高すぎ、ネットワークは、ゲームサーバのトラフィックによって、我々にとって大きなコストとなる。当社のコンピューティングのユースケースによっては、クラウドは最大で10倍以上のコストがかかるのです」

ちなみに、同社はパブリッククラウドをバーストコンピューティングや特定の状況下で利用しやすい場合に使用しています。

2023年にインフラを構築後、「今年の支出は25~35%の減少」を予測しているとCFOのGuthrieは述べています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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