AdistaとDatafarm Energyがバイオガス利用データセンターで提携

バイオガスデータセンターは成功の匂いがするのか?

フランスのクラウド・通信事業者Adista社とDatafarm Energy社は、バイオガスを動力源とした新しいデータセンターでの提携を発表しました。

両社は、「農業バイオ廃棄物の回収による再生可能エネルギーのみで稼働する」データセンターを2022年に建設する計画の発表を行いました。

Adistaは250kWのデータセンターの運営を行い、一方Datafarmは同社の製品であるDatafarm Boxを施設の電源として導入します。なお、施設の所在地は公表されていません。

「デジタルが環境に与える影響を制御する事は、持続可能な開発への大きな課題となってきている。Adistaは、社会的責任および環境責任の観点から、市場のベンチマークとなる事業者になることを戦略的優先事項として掲げている」Adista社のテクニカルディレクターであるOlivier Grosjeanne氏はこのように述べています。

Datafarm Boxは、バイオガス生産施設に設置されており、ガスをエネルギーに変換してデータセンターとその冷却装置に供給するとともに、コンピューティング・インフラが排出する熱を回収して農場で再利用します。

Datafarm EnergyのCEOであるStéphane Petibon氏は次のように述べています。「再生可能エネルギーであるバイオガスは、化石由来のCO2をほとんど排出せず、非断続的であるという利点がある。つまり、太陽光や風向きに左右されず継続的に生産でき、データセンターの消費プロファイルに合わせて完全に制御ができるのです」

農家メタナイザーへのバイオガスの供給源は、5年から10年の期間確保されていると同社は述べています。

投資会社のKeensight Capitalは、6月にEquistone社からAdistaの株式の過半数を取得しました。2021年には、Adistaは2月にフランスのホスティング企業Waycomを、9月には通信事業者のunycを買収しています。同社は現在、ナンシー、ブールジュ、サンテティエンヌ、パリ、マルセイユにて10か所のデータセンターを運営しています。

Datafarm Energyは現在、グレートイーストリージョン、ノルマンディー地方、アキテーヌ地方とフランス国内での3つのプロジェクト(合計1.5MW弱)の開発を行っています。同社はまた、フランスおよびヨーロッパのガス配給網を運営するGRDF社と提携し、更なるプロジェクトの展開を検討しています。


オーストラリアでは、LMS Energy社が、メルボルン郊外のバイオガス施設に6つのモジュール式データセンターを設置しようと計画しています。またアイルランドでは、Echelon Data Centres社がウィックロー州キャンパス内にバイオガス発電所を設置し、バックアップ電源として使用する計画を立てています。

バイオガスをデータセンターの電力源として利用する実験を行っている企業は数多く存在しますが、業界ではまだ目新しい存在です。マイクロソフトは過去にメタンガスを利用したデータセンターを試験的に導入したことがあり、英国のプロバイダーInfinity社も同様です。同じく365 Main社も以前計画をしていましたが、顧客から可用性に対する懸念を示されたため、計画は棚上げとなりました。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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