コアサイトが売却を検討中、デジタル・リアルティも候補に
サイラスワンに続き、もう一つのコロ・リートも売却の可能性?
Coresite(コアサイト)社が売却の可能性について検討を行っていると報じられています。
ロイター通信によると、データセンター不動産投資信託(REIT)のコアサイトは、買収の関心を集めていることで、投資銀行と共に同社としての選択肢について検討をしているとのことです。
同社は、北米で25カ所以上のデータセンターを運営しており、時価総額は80億ドルを超えています。
現在Coresiteに対し、アメリカン・タワー・コーポレーション、デジタル・リアルティ・トラスト、更には複数のプライベート・エクイティ・ファームなどの企業からアプローチがあったと報じられています。
Coresiteは、2001年にCRG Westとして、Market Post TowerとOne Wilshireの西海岸の2つのキャリアホテルから事業を開始しました。同社は当初はカーライル・グループのポートフォリオ企業でしたが、2010年に上場しました。
デジタル・リアルティが世界最大級のデータセンター企業であるのに対し、アメリカン・タワーは現在データセンター3か所と比較的小規模なポートフォリオです。セルタワーREITとも呼ばれるアメリカン・タワーは、2019年に買収したColo AtlをMetro Data Centerに名称変更し、コロケーションデータセンター事業に参入しました。その後、ジョージア州アトランタのデータセンターを拡張するとともに、5月にはCyber Wurxを買収して同施設のスペースを拡張しました。また先月、コロケーションサービスを展開するDataSite社を買収し、アトランタとフロリダ州オーランドのデータセンター2か所(総面積20万平方フィート以上)を取得しました。
一方、デジタル・リアルティは定期的にデータセンター企業の買収や投資を行っており、中でも2019年に当時上場していたInterxionの84億ドルでの買収が最大の取引でした。当時Interxionは、ヨーロッパの13の都市圏に合計290MW、およそ53拠点のデータセンターを保有していました。デジタル・リアルティは以前(2017)にも、デュポンファブロスとの80億ドルでの合併をしています。
2021年には、いくつかの上場データセンターREITが非公開となるかもしれません。QTSは今年、Blackstoneに100億ドルで買収されました。CyrusOneも売却の可能性について検討を行っていると言われています。
尚、Cyxteraは最近、Starboard Value Acquisition Corp.(SVAC)とのSPAC合併を完了し、最も新しい上場データセンター企業となりました。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。