インドネシアのHuawei 3AZデータセンターがわずか37日で完成

中国のテクノロジー大手Huaweiは、記録的な短期間で建設したとする初の「3AZ」データセンターをインドネシアに開設しました。

先月、Huaweiは、3AZ DRアーキテクチャを搭載した新しいクラウドリージョンを今年中にインドネシアに開設することを発表しました。現在わずか1カ月と少し経って、彼らは施設の立ち上げを発表しています。

Huawei Indonesia Chief Executive OfficerのJacky Chen氏によると、インドネシア政府と地元サプライヤーの支援により、ジャカルタの施設は自社と業界の記録を上回る速度で完成したといいます。

3AZデータセンターの建設には、平均して3カ月以上の時間がかかります。しかし、今回のジャカルタではわずか37日で完成させました。さらに、申請から税務登録まで、1カ月余りで完了しました。

Chenは「デジタル化を進めるインドネシア政府が、IT投資の手続きを簡素化してくれたことに感謝しています」と語り、「このような素晴らしい機会を与えてくれたことに感謝します」と、インドネシア政府への謝意を表しました。

Luhut Binsar Pandjaitan首席投資大臣は、セレモニーの録画ビデオで、インドネシアは東南アジアで最もデジタル投資を受ける国に成長しましたと発言しました。

同大臣によると、過去4年間にインドネシアで行われたデジタル投資は最大レベルで、総額47億ドルに上り、東南アジアで最も注目されている投資先になっています。

大臣は昨年、Huaweiの創業者であるRen Zhengfei (任 正非) と会談し、インドネシアへのデジタル投資について話をしたことを明らかにしました。最近建設された Huawei のデータセンターが入ることで、インドネシアが強固なデジタルインフラを整備するために緊急に必要としている、トップレベルのデジタルエコシステムを目指す同国にとって大きな支援となります。

さらにHuawei は、この新施設が正式にオープンする前から、すでに国内外の有名企業を顧客として獲得していると述べています。

Jacky Chen氏は、わずか1カ月半の間に12社の顧客がすでに同データセンターでサービスを展開し、年内にはさらに18社が展開する予定と述べました。

また、Huawei は同国のHuawei クラウドネットワークをサポートする現地企業として、Sparkoo Technologies Indonesiaを設立したことにも言及しました。

さらに今後5年間、 Huawei は現地のクラウドインフラのアップグレードに3億ドルを費やすといいます。一方、Web3、ビッグデータ、メディア、AIなどの最先端技術を導入する際には、現地市場を優先するとのことです。

「インドネシアは人口が多く、若い人が多いです。ここでのデジタル経済の市場規模は2025年末までに1240億ドルを超え、ASEAN諸国の中で最大になると予測されています」(Jacky Chen氏)。

W.Media(Hazel Moises)より抄訳・転載

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