NEC、東ミクロネシアケーブルシステム構築へ
日本電気株式会社(以下、NEC)は、東ミクロネシアケーブルシステム(EMCS)の光ファイバー海底ケーブルシステムの建設、供給、敷設を行うことを発表しました。
この海底ケーブルは、ミクロネシア連邦(ポンペイ、コスラエ)、キリバス(タラワ)、ナウルの間の4島を結ぶ総延長およそ2,250kmのケーブルです。
タラワ島(キリバス)、ナウル島、コスラエ州(ミクロネシア連邦)を結ぶ海底ケーブルは初めてとなります。
NECは、このプロジェクトでの役割を発表し、FSM Telecommunications Cable Corporation(FSMTCC)、キリバス共和国のBwebwerikiNet Limited(BNL)、ナウル共和国のNauru Fibre Cable Corporation(NFCC)と契約を締結したと述べています。
このプロジェクトは、オーストラリア、日本、米国の3カ国の政府が支援しているもので、この3カ国がケーブルに対する助成金を提供しています。
日本電気株式会社 海洋システム事業部門 マネージングディレクター 桑原淳氏は次のように述べています。「近年のデジタル化の進展に伴い、インターネット接続やデジタル技術へのアクセスは、あらゆる地域の経済・社会の発展にますます影響を与えています。NECグループが光海底ケーブル技術における長年の経験を活かし、太平洋島嶼国の住民、企業、政府の情報通信へのアクセスに貢献できることを大変光栄に思います」
NECは海底ケーブルの主要なプロデューサーであり、これまでに海底プロジェクト向けに40万kmを超えるケーブルを建設してきました。
2016年、NECはPT Telekomunikasi Indonesia(Telkom)と契約を結び、インドネシア諸島の複数の都市を結ぶ光海底ケーブルシステム「インドネシア・グローバル・ゲートウェイ・ケーブル・システム(IGG)」を開発しました。
同社はその1年後、Belau Submarine Cable Corporationと共同で、パラオ共和国を既存のSEA-USケーブルシステムで結びました。
そして現在、NECは、Googleの新たなTPUケーブル、そしてMetaのAnjanaシステムの開発を進めています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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