IBM、クラウド価格を最大7.5%値上げ

IBMは IaaSPaaS の価格改定を発表しました。

今回の価格変更は地域によって異なり、ダラス、サンノゼ、ワシントンDCの顧客には変更はありません。

最も大きな影響を受ける地域は、東京、大阪、シンガポールで +6.2%、サンパウロについては7.5%の値上げとなる見込みです。

これらの値上げは、ベアメタルサーバー、仮想サーバーインスタンス、ファイルおよびブロックストレージ、ネットワークインフラに適用されます。サンパウロでは、クラウドオブジェクトストレージも対象となります。

グローバルでは、アクセラレーテッド・アーカイブ・ストレージとディープ・アーカイブ・ストレージもそれぞれ値上げとなる予定です。

今回の値上げは大幅なものであるものの、こうした動きはIBMだけではありません。今年初め、アナリスト企業のLiftr Insightsは、他のクラウドプロバイダーについても同様の値上げがあったことを指摘していました。過去1年間で、AWSは平均で23%値上がりし、2019年以降は毎年一貫して値上げを行っています。

一方、Azureは年間では9.1%値下がりしました。

更新 – 上記に関し、AWSからDCDに連絡があり、AWSは2006年のサービス開始以来、129回の値下げを行ってきたとしています。同社はさらに、Amazon S3単体では一度も値上げをしたことがなく、17年の歴史の中で16回値下げを行ったと述べています。

AWSはさらに、Liftr Insightsの主張に異議を唱えています。DCDは現在Liftr社にデータセットの詳細について問い合わせており、情報が入り次第この記事を更新します。

2022年10月、Canalys Channels Forumは、今年クラウドの価格は欧州で約30%、米国で20%跳ね上がるだろうと予測し、その想定範囲にAWSとIBMを位置づけていました。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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