HDDメーカーの東芝、ハードディスクは数年に渡りSSDを凌ぐだろうとコメント
HDDはSSDより7倍安価
ハードディスク・ドライブ(HDD)はソリッド・ディスク(SSD)より7倍安く、まだまだ成長・発展が期待できると東芝は述べています。
東芝エレクトロニクス・ヨーロッパのHDD事業開発担当シニア・マネージャーであるRainer Kaese氏のこのコメントは、ハードディスク・ドライブは5年後には時代遅れになるというSSD業界の主張と矛盾しています。
Kaese氏はBlocks and Files誌に次のように語っています。「HDDは、フラッシュ・ストレージと7倍程度の容量あたりのコスト差を維持しています。HDDは、フラッシュ・ストレージ並みのコストに至ることなく、40テラバイト、あるいは50テラバイトといった容量に達する可能性があります」
プラッター上により高密度なデータを記録できる限り、ハードディスク・ドライブの製造コストは同じであるため、容量が増えるにつれてTBあたりのコストは下がると同氏は主張します。Kaese 氏によれば、安価なストレージは自動的にいっぱいになるといいます。
HDDはリサイクル可能で、循環型経済の一端を形成するため、環境にも良い可能性があります。HDDは主にアルミニウムと銅でできていますが、一方SSDにはPCBやチップ、プラスチックが多く使われています。
Tom’s HardwareのAaron Klotz氏は、Kaese氏は価格差を誇張しすぎていると指摘しています。「今日のSSDのコストは、Kaese氏が指摘した “7倍 “にはほど遠い。エンタープライズ向けのSSDの中には、ハードディスク・ドライブの7倍の価格のものもありますが、それは一般的ではありません」
Pure Storage(ピュア・ストレージ)の研究開発担当副社長Shawn Rosemarin氏は5月、Tom’s Hardwareの取材に対し、ハードディスク・ドライブは2028年に絶滅する可能性があると語っていました。
Klotz氏はその説も信じていません。 「われわれが知る限り、メーカーが研究開発費を投じる限り、ハードディスク・ドライブがより高度で高性能になるのを止めるものは何もありません」
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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