FLAPDの電力価格、年内に12%上昇へ CBREが予測

需要拡大がコスト押し上げ、価格上昇が続く見通し

不動産コンサルティング会社のCBREは、欧州のFLAPD市場におけるデータセンターの電力価格が、今年12%上昇するとの見通しを示しています。

同社の調査によると、2026年までに20MW以上の将来の発電容量を確保するためのコストは、ロンドンでは最大で1kWあたり145ポンド(193ドル)、それ以外の欧州主要4市場(フランクフルト、アムステルダム、ダブリン、パリ)では1kWあたり145ユーロ(168ドル)に達すると見込まれています。CBREはこの背景として、電力の供給不足とプレミアム価格設定を挙げています。

CBREの欧州データセンター調査ディレクターであるKevin Restivoは、次のように述べています。「より大規模で技術的に複雑なデータセンターには、より高度な冷却システムや高仕様のインフラが求められ、それが建設コストを大幅に押し上げています。このように環境への需要が増加し、供給がひっ迫する中で、データセンター事業者はこれらのコストを顧客に転嫁する傾向を強めています。」

なお、CBREの調査手法については公表されておらず、調査対象となったデータセンター事業者および利用者数も不明です。

CBREが発表した2025年第4四半期の欧州データセンターに関するデータによると、空室率は過去最低水準に達し、年末までに5.7%まで低下する見通しです。これは2025年と比較し、3%の低下となります。

また同社は、今年のデータセンター供給量が需要を約138MW上回ると予測していますが、これについてはネオクラウドやハイパースケーラーによる強い需要が背景にあると、これまで説明してきました。(訳注:2025年の供給不足から一転して、2026年上期に新築物件が増えるため、年末には供給過多になる見通しかと思われます)

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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