ドロミテ山脈で稼働中の鉱山内に建設された最初のデータセンターが開業

プロジェクトは設計から建設までわずか2年余りで完成

イタリア北東部のドロミテ山脈にある稼働中の鉱山内に建設されたデータセンターが、正式に運用を開始しました。

Intactureデータセンターは、ノン渓谷(Val di Non)にある Tuenetto di Predaia採石場の地下100メートルにあります。周辺には、長年にわたりリンゴやスパークリングワイン、チーズの貯蔵に利用されてきた地下施設があります。

総額5,000万ユーロ(約5,800万ドル)の本プロジェクトは、2023年9月に設立されたトレント大学と地元企業による官民連携組織「Trentino DataMine」によって開発されました。Trentino DataMineによると、Intactureはヨーロッパで初めて稼働中の鉱山内に建設されたデータセンターです。

同組織は、この施設の電力容量が6MWであり、水を使用せず、電力の100%を再生可能エネルギーで賄っていると説明しています。

また、地上部分の占有面積を抑えるため、施設の80%以上が地下に建設されています。

建設工事では、63,000平方メートルの岩盤を掘削し、総延長15kmのトンネルを掘削しました。さらに、稼働中のトンネルと地上設備をつなぐ「fornello」と呼ばれる垂直坑道の建設が含まれています。

プロジェクトはわずか2年余りで完成しました。

Trentino DataMineの総投資額のうち1,800万ユーロ(約2,100万ドル)以上は、イタリアの国家復興・レジリエンス計画(PNRR)の教育・研究関連プログラムから拠出されています。

開所式では、イタリア企業・産業振興担当省のAdolfo Urso大臣が次のように述べました

「イタリアは、その戦略的な立地、デジタルインフラ、そしてダイナミックで競争力を備えた産業エコシステムによって、データと計算能力のメディタレニアン・ハブ(地中海地域の中心拠点)としての地位を確立するためのあらゆる条件を備えています。本日、Intactureはその先駆けとなっています。地域社会に根差した持続可能なイノベーションは、経済発展や熟練者の雇用、そして次世代に向けた新たな機会の創出を可能にします。」

地下データセンターは、追加のセキュリティや環境負荷の低減といった利点から、欧州で注目を集めています。

ベルギーのITサービス企業Cegekaは昨年、ベルギーのリンブルフ州で地下データセンターを建設するため、初期投資として4,000万ユーロ(約4,690万ドル)の投資を発表しています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。



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