
Bridge DC、マレーシアのMah Singと200MWのデータセンターJVに調印
Bridgeが5月に取得した用地に近い土地で提携
APACのオペレーターBridge Data Centresはマレーシアでデータセンターのジョイントベンチャーを設立し、クアラルンプール郊外に200MWの開発を計画しています。
マレーシアのデベロッパーであるMah Sing Group Berhadは今週、Bridgeとの2つ目の契約を発表し、今年初めに確保した土地購入を拡大しました。
Mah Singの100%子会社であるSouthville City SDNは、セランゴール州バンギにあるMah Sing DC Hub@Southville Cityの36エーカーの土地にデータセンターを共同開発するための共同事業契約をBridgeと締結しました。この土地には200MWの潜在的な電力容量があると言われています。
Mah Singの創業者でグループ・マネージング・ディレクターのLeong Hoy Kumは、次のように述べました。「今回の提携は、最先端のデジタルインフラ構築に対するMah Singのコミットメントを強調するものです。30年にわたり、迅速なプロジェクト遂行の実績を持つ当社は、市場投入までのスピードと拡張性を求めるデータセンター事業者にとって理想的なパートナーです。これは、Mah Singがマレーシアのデジタルの未来を形成するなかで出会うであろう、多くの機会の始まりに過ぎません。」
Bridge Data CentresのCEOであるEric Fanは、次のようにコメントしました。 「当社は、Mah Singとの協力関係を深め、マレーシアでBDCのキャパシティリソースを大幅に増強することを楽しみにしています。このパートナーシップにより、BDCはマレーシアのデジタルインフラに投資し、この地域をリードするデータセンタープロバイダーとして、一貫してお客様に卓越したサービスを提供するというコミットメントを強化します。」
このジョイントベンチャーの35エーカーの土地は、Bridgeが今年初めに取得した17.5エーカーの土地に隣接する2つの区画をカバーします。
Mah Singによると、このデータセンターはAIやハイパースケールの顧客を対象としており、第一期は2026年までに稼働する予定だとのことです。
Mah Sing Groupは5月、Southville Cityに150エーカーの土地を確保し、最大500MWの容量を持つデータセンターハブへのさらなる拡張を計画していることを発表しました。このプロジェクトの最初のパートナーは、Bain傘下のBridge Data Centresで、同社は17.55エーカーの土地に100MWのデータセンター用地を開発することを目指しています。
Bridgeは現在、マレーシア全土で5つのデータセンターを運営中または開発中です。同社は2021年にクアラルンプールのMranti ParkにあるMY03用地に16MWの最初のビルを建設する計画を発表し、昨年には拡張を発表しました。同社はサイバージャヤで2つの施設を運営するほか、3つ目の施設を開発中で、2022年にはジョホール州郊外にデータセンターを開設しました。
1960年代にプラスチックメーカーとして設立されたMah Singは、1994年に不動産開発に進出しました。同社は5,300エーカー以上の土地に58のプロジェクトを持ち、その内容は住宅、小都市、オフィス、小売、工業開発など多岐にわたっています。
Mah Singは、この新しい契約について次のように述べています。「実績に定評のあるデータセンター企業と提携することで、当グループは土地バンクを活用し、定期的な収入源を作り、データセンターの強固なポートフォリオを開発することができます。ジョイントベンチャーへの土地売却による1回限りの利益に加え、Southville Cityにも利益を共有することができます。」
Mah Singによると、Southville City内で利用可能な残りの容量だけでなく、ジョホールバルのMeridin East townshipで計画された、300MWの発電容量で利用可能な42エーカーの土地もあるとのことです。
Bainは2019年にWangsu Science & Technology Co.からChindataを買収し、同社のポートフォリオ会社であるBridge Data Centresと合併させました。前者は中国でデータセンターを所有・運営し、後者はAPAC全域で運営しています。
Bridgeはタイにも施設を持ち、インドのナビムンバイで20MWのデータセンター開発を目指しています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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