マイクロソフトがフランス北部に3つのデータセンター建設を検討

カレーとダンケルクに建設予定

マイクロソフトがフランス北部に複数のデータセンターの建設を検討していると報じられています。

La Voix du Nordの報道によると、同社はダンケルク郊外、フランス北部ノール県にあるHauts de FlandreのQuaëdypreに施設を開発する予定です。マイクロソフトは、20.5ヘクタールの敷地にデータセンターを建設したいと地元当局に伝えたようです。

また同誌は最近、マイクロソフトが隣接するPas-de-Calaisで2つの施設の開発を検討していることを報じました。1つはカレー郊外のVieille-Église、もう1つはさらに南のZouafquesを検討しているようです。

同誌によると、マイクロソフトは数年前からこの地域でのデータセンター開発について話し合いを続けているようです。新たな開発についてまだ確認できておらず、詳細な仕様やスケジュールも公表されていません。

マイクロソフトは2016年にフランスのデータセンター開発計画を発表し、翌年にはフランス中央部のAzure クラウドリージョンを立ち上げました。今年初めには、フランスのデータセンターインフラに40億ユーロ(43億1000万ドル)を投じる計画を発表しました。新しいデータセンターはフランス東部のグランド・テスト地方にあるミュルーズ市近郊に建設され、パリとマルセイユにある既存拠点も拡張される予定です。

ミュルーズの新施設とパリのアップグレード作業により、マイクロソフトは2025年末までにフランス国内でAIワークロード用のGPUを25,000基利用できるようになる、と同社は述べました。どのようなハードウェアを購入するかについては詳しく説明していません。

2024年3月、マイクロソフトがフランス西部のレンヌにある旧自動車工場をデータセンタープロジェクト用に検討していることが報じられましたが、この計画は初期段階にあるとみられ、5月の発表では触れられていませんでした。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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