衛星インターネットOneWeb破産、新型コロナを非難

英国の衛星通信会社OneWebは、現在の新型コロナウイルス感染症(Covid-19)危機の影響により経済的な問題を引き起こし、破産を申請しました。

同社は3月27日に米ニューヨーク州南部地区連邦破産裁判所に申し立てを行いました。OneWebは、DIPファイナンスについて現在交渉中です。

同社は1月、十分な資金を提供できるとする投資家と交渉をしており、取引成立に近づいていたが失敗しました。OneWebは破産する前に、クアルコム、エアバス、バージングループ、コカコーラ、マクサーテクノロジーズ、ヒューズコミュニケーションズ、インテルサットなどの投資家から34億ドルの資金を調達していました。

Finacial Times は、以前OneWebに対し10億ドルを投資していたSoftBankが20億ドル規模の投資に近づいていたが、新型コロナウイルスのパンデミックによる市場の落ち込みがあり、撤退したと報じています。

引受先企業はいるか?

「我々の現在の状況は、Covid-19危機による経済的影響の結果だ。」とOneWebのCEO、Adrian Steckel氏は語っています。

「世界中のすべての人をつなぐという使命において、我々の社会的および経済的価値を確信している。今日はOneWebにとってつらい日となった。」

「従業員を削減し、Chapter 11( 連邦倒産法第11章 )のプロセスに入るよう強いられたことに非常に打ちひしがれている。一方で、会社の残りの従業員は我々の”新生の星座”を責任を持って管理し、裁判所や投資家と協力することに集中している。」

現在までに、OneWebは74基の衛星を打ち上げ、さまざまなユーザ端末での開発を開始しており、44の地上局の半数が完成あるいは開発中です。OneWebは、衛星ネットワークを介してインターネットを、孤立した地域や農村地域に配信することを計画しており、これまでに400Mbpsを超える速度と32msの遅延を実証することができていました。

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しかし、事業はすでにプレッシャーに直面しており、市場の状況変化に対して脆弱でした。同社には、SpaceXのStarlinkイニシアチブやAmazonのProject Kuiperなど、注目を集め、また豊富資金を持つな競合他社がいくつもありました。

OneWebを引き継ぐ企業が見つからない場合、英国政府が軌道上の衛星の責任を負うことになります。

Data Center Dynamics

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