Vertiv、リチウムイオン電池を単相エッジUPSに搭載
Vertivは、エッジ向けの単相無停電電源装置(UPS)においてリチウムイオン電池を提供しています。
Liebert PSI5は、リチウムイオン電池を搭載したVertivの最初の単相UPSで、ランタイムの向上とメンテナンス要件の軽減を実現します。 現在、北米では1500VAおよび3000VAのバージョンが入手可能で、今年後半には、ヨーロッパ向けに出荷が開始される予定です。 負荷50%で最大20分間、負荷100%で9分間のランタイムを提供します。
エッジ向けUPS
「更に多くのデジタルアプリケーションが、オンサイトでのITサポートが限定されるネットワークのエッジ側にシフトしつつありますが、それは多くのエンタープライズデータセンターほどのクリティカル度はないが、しかし同等レベルの電力保護は必要とされる。」とVertivの単相UPS部門のVP兼ゼネラルマネージャーの Ramesh Menon氏は言います 。
「リチウムイオン電池は、魅力的なTCOかつ信頼性も高く、「設定して忘れる」くらいの性能をもたらすため、エッジサイトに適している。」
ランタイムが長くメンテナンス回数が少ないリチウムイオンはパワーチェーンの中で最も脆弱な部分を排除し、従来の制御弁式鉛蓄電池(VRLA)と比較して総所有コスト(TCO)を最大50%削減できた、とVertivは主張しています。新製品には、バッテリーの状態を監視し、安全性と信頼性を確保するためのバッテリー管理システム(BMS)が搭載されています。
ユニットは、Vertivや他メーカー製の古いUPSを下取りすることで、費用の一部が減額されます。また、これにかかわる発送料やリサイクル費用は無料のようです。
エッジ拠点での電力は重要な問題です。Vertivの競合のSchneider Electricは、2月にリチウムイオンを搭載したエッジ向けUPSシステムを発表しています。
事前認定された稼働時間
また、Vertivは、Uptime InstituteのTier-Readyスキームの信頼性に基づき、事前認証されたプレハブ式モジュラー(PFM)データセンターユニットについても発表しました。 Vertiv SmartMod PFMユニットは、Uptimeの Tier III設計レベルで事前認証されているため、Tier III設計レベルの認証を受けられるモジュラーデータセンターを迅速に構築でき、また構築した施設のTier認証(TCCF)も取得できるといいます。
SmartModモジュールは最大10架のラックに対応し、80kWのIT負荷をサポートします。これは現在はEMEA地域で提供され、2020年後半には世界中で利用可能となります。451リサーチのデータを引用して、PFMデータセンター市場は、今年、年平均成長率(CAGR)14.4%で成長し、2021年には44億ドルに達するとVertivは予測しています。
Uptimeは2017年にTier-Readyプログラムを開始し、Compass Datacenters、Schneider Electric、Huaweiを初期認定しました。
Data Center Dynamics
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。