GDSがGawと提携、東京府中に40MWのデータセンター・キャンパスを計画

府中キャンパスは2026年に稼動開始予定

中国のデータセンター企業GDSは、不動産プライベート・エクイティ企業Gaw Capitalと提携し、日本市場への進出を進めています。

両社は今週、東京都府中市に総容量40MWのデータセンター・キャンパスを共同で建設すると発表しました。

GDSとGawは、府中インテリジェントパーク内の隣接する2つの区画に、キャリアニュートラルなデータセンターパークを開発する計画です。都心から西に約30kmほどの場所に位置するこの土地は、Gaw Capital Partnersがその傘下のファンドを通じて取得しました。

なお、Gawは以前から、府中でのデータセンター開発計画を発表していました。

区画の総面積は10,970平方メートル(118,080平方フィート)で、第1期は2026年末の稼働開始が予定されています。

GDSは、一部の顧客から事前の発注意思を受けていると述べています。

「日本はアジア太平洋地域の3大データセンター市場の1つであり、その市場規模は世界でもトップ10に入ります。GDSの日本進出は、当社の国際的プレゼンスをさらに強化し、デジタルトランスフォーメーションを実現するという当社のコミットメントを明確にするものです」

「Gaw Capital Partnersとの協業の成功は、当社の国際事業が中国本土以外のアジア太平洋地域で最も重要な3つの市場、すなわち香港、SIJORI(シンガポール・ジョホール・リアウ諸島)を中心とする東南アジア地域、そして日本を完全にカバーすることを意味します」

GDSは2006年に設立され、同社は現在、蘇州昆山、成都、上海、深圳、北京を含む中華圏で数十のデータセンターを運営しています。同社の投資家にはSTT GDCも名を連ねています。

同社の国際部門であるGDS Internationalは2022年に設立され、現在香港、シンガポール、マレーシア、インドネシアで事業を展開しています。同社のポートフォリオには、稼働中および建設中のデータセンター容量が330MWあり、さらに将来の開発用に340MWを保有しているといいます。

GDS Internationalは先月、5億8700万ドルの増資と同時に、Jamie Khoo(ジェイミー・クー)氏のCEO就任を発表しました。同社は以前、国際事業の売却を検討していると述べていました。

GAWは2022年4月に府中市の府中インテリジェントパークにある府中ビルを取得した。当時、同社は40MW、4000ラックのデータセンター・キャンパスの開発を計画していると述べていました。

Gaw Capital Partnersの社長兼マネージング・パートナーのKenneth Gaw(ケネス・ガウ)氏は、次のように述べています。「本日は、府中のデジタルの未来に向けた記念すべき一歩となります。このパートナーシップは、 Gaw Capitalのグローバルな不動産経験と、GDSの高性能データセンター運営における実績が組み合わさったものであり、この地域の企業のニーズを満たし、それを上回る最先端のデータソリューションを提供するという私たちの共通のコミットメントを示すものです」

香港を拠点とするGaw社は、これまでにも中国のCentrin社とのジョイントベンチャーを通じてデータセンターへの投資を行っており、最近ではマレーシアでA3 Capital社とのデータセンター・ジョイントベンチャーでの着工を行いました。また、インドネシアのバタム島にも施設の建設を進めています。

さらにGaw社は韓国とベトナムでも投資やプロジェクトの発表を行っています。同社はGlobal Switchの入札に興味を示していたと報じられていましたが、最終的な入札者の候補リストには入りませんでした。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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