Telenor

Telenorがノルウェー初のAIファクトリーを立ち上げ、データセンター計画を発表

地域暖房システムを提供する

ノルウェーの通信会社Telenorが、Nvidia GPUを搭載した国内初の「AI工場」を建設しました。

11月にオープンしたこの施設は、組織がノルウェーで機密データを安全に処理することを可能にすると同時に、Telenorの持続可能性の目標も推進すると同社は述べています。

AIファクトリーとは、HPCシステムを指す広義の言葉です。さらなる詳細はまだ明らかにされていません。

Telenorは昨年、Nvidiaとの提携を発表しており、Nvidiaの「ソブリンAIクラウドパートナーになる」こと、北欧向けのグリーンAIセンターを開発すること、また、NvidiaのハードウェアをベースにしたAIソリューションを提供することを予定していました。

NvidiaのAIポッドキャストに出演したTelenorのCIO兼AIファクトリー責任者であるKaaren Hilsenによると、この施設は構想から1年足らずで現実のものとなり、現在は物流や公共サービスなど多くの分野の顧客にサービスを提供しているとのことです。

同通信業者は現在、Hive AutonomyやCapgeminiなどの外部顧客を抱えていますが、Kaaren Hilsenは当初、AIファクトリーはTelenor自身のAIニーズをサポートするために建設されたとし、以下のように述べました。

「私たちは、自社のAIの旅を加速させるためにこの機能が基本であると考えました。Telenorは多くの重要な情報やデータを抱えており、それらを安全に保護し、ノルウェー国内に留める必要があります。」

また同氏は、工場に配備されるクラスターに関する情報は提供しませんでしたが、Telenorがオスロに再生可能エネルギーで稼働し、余剰熱を近隣の住宅地の地域暖房に再利用するデータセンターの建設も計画していると述べました。

「AIが気候変動を解決できると言う人もいますが、必要な計算能力とデータセンターの数が増えている以上、私たちは責任を持って、持続可能な方法でデータセンターを建設しなければならないと思います。」

Telenorは、「最新鋭の近代的な」データセンターを建設するため、電力会社のHuisman、再生可能エネルギー投資家であるHitecVisionと提携しています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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