AWS、初の国際Local Zonesをデリーと台北で開設

Amazon Web Services(AWS)は、インドと台湾で初の国際Local Zones(ローカルゾーン)の提供を開始しました。

「デリーと台北でAWS Local Zonesが利用可能になりました。これらのAWS Local Zonesを利用して、1桁ミリ秒の遅延やローカルデータ処理を必要とするアプリケーションを提供できるようになりました」と、同社は今週のショートリリースで述べています。「このAWS Local Zonesの初の国際展開により、AWSのインフラが何百万人ものエンドユーザーに近づきました」

Local Zonesは、エンドユーザーやオンプレミスへの低レイテンシーを必要とするアプリケーションをホストするエッジロケーションとして機能します。各ゾーンは、レイテンシーセンシティブなアプリケーション向けに、通常はAmazonが既存データセンター・フットプリントを持たない人口集中地に近い場所で、コンピュート、ストレージ、データベースなどのサービスを提供します。

2019年に初めてローンチされ、AWSはこれまでLocal Zoneの展開を米国内に集中させていました。しかし、年明けに同社は、国際的に32都市で同サービスを開始する計画を発表しました。デリーは、インドのベンガルール、チェンナイ、コルカタとともに、以前からLocal Zoneに予定されていた場所の1つでしたが、2月に発表された都市リストには台北は含まれていませんでした。

AWSは、米国内の16の大都市圏(アトランタボストンシカゴデンバーダラスヒューストンカンザスシティ、ロサンゼルス(x2)、マイアミミネアポリスフィラデルフィアラスベガス、ニューヨークフェニックスポートランドシアトル)で17のLocal Zoneを展開しています。

尚、DCDからの複数回の要請にもかかわらず、AWSはLocal Zoneがどのような施設内にあり、どのようなコンピュートインフラストラクチャを使用しているのか、詳細を明らかにしていません。

AWSはまた、通信サービスプロバイダーの5GネットワークのエッジにAWSのコンピュートとストレージサービスを組み込む「Wavelength Zones」を7カ国に29カ所展開しています。同社はVerizon、Vodafone、KDDI、SK Telecom、Bell Canadaといった企業と提携しています。

さらに、Amazonは、47カ国90都市以上に310以上のPoP(Point of Presence)を持つEdgeFront CDN(Content Delivery Network:コンテンツ配信ネットワーク)を展開しています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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