NTT、ウィーン・データセンターの屋上でミツバチを飼育

データセンターデベロッパが話題にしている都市型養蜂

NTTは、都市緑地に近い屋上緑化地域に位置するウィーン1データセンターの屋上でミツバチを飼育しています。

ウィーン1施設は、ハイキングコース、スポーツ施設、ナチュリスト(ヌーディスト)ビーチなどがある都市型丘陵地帯であるウィーンベルクに近く、NTTのミツバチはここで多くの飼料を得ることができます。

「データセンターが自然のレクリエーションエリアに近いことと、施設の屋根の部分が緑色であることから、チームの一人がミツバチに新しい住処を与えることを思いついた」と、NTTのサイトは語っています。「これで現場のチームもおいしいハチミツを楽しむことができる」

条件にもよりますが、この4つの巣箱は、年間約100ポンド(45kg)のハチミツを生産することができるとされ、同時に地元の植物の受粉も助けます。

しかし、Kew Gardensの科学者は昨年、巣箱が増えすぎると野生のミツバチや他の受粉媒介者にとって良くないと警告を発しています。家畜化されたミツバチは決して絶滅の危機に瀕することはないが、単独で暮らすハチ(solitary bee)を含む、希少になりつつある在来種を凌駕することがあります。

環境保護活動家は、ミツバチの巣箱は適度であれば良いが、企業がすべての受粉媒介者をサポートしたいのであれば、サイト内の縁やその他の箇所での飼料用の植物や野草の供給について改善を行う必要があると指摘しています。アイルランドのHost in Irelandが主導するDC for Beesキャンペーンでは、Pollinator Plan(花粉媒介者計画)を作成し、その方法についてアドバイスしています。

NTTのオーストリア1もLEED(Leadership in Energy and Environmental Design)プラチナ認定を受けており、電気自動車の充電ステーションも多数設置されています。廃熱は回収され、オフィスや発電機の予熱に利用されています。また、雨水も回収され、施設内の洗面室で使用されています。NTTのオーストリア施設では、電力の70%を再生可能エネルギーから、30%を天然ガスから得ています。NTTは、欧州気候中立的データセンター事業者協定(EU Climate Neutral Data Centre Operator Pact)のメンバーでもあります。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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