Alphabetのルーン気球がケニア上空へ

Internet-by-balloonサービスが初の商用契約獲得

Alphabet子会社のLoon(ルーン)は、Googleが開発した成層圏気球を使ってインターネットアクセスを提供するプロジェクトで、ケニア地域で初の商用サービスを開始しました。

気球は基本的に、高度最大25 km(16マイル)に漂流するセルタワーとして機能します。LoonのリージョナルパートナーのTelkom Kenyaは、50,000平方キロメートル(31,000平方マイル)の山岳地域に広がる各家庭や企業に向けてネットワークサービスを提供します。LoonのCEOは、当初の計画では35個の気球を計画しており、サービス試験中に気付かないうちに気球経由でネット接続しているケニア人も多かったと話しています。

フローティングセルタワー

「今日のサービス開始に至ったテストの過程で、多くのケニア人はすでに気球を介してインターネットに接続してきた。しかし多くの人はそれに気づいていなかった。」と、Loon CEOのAlastair Westgarth氏は述べています。TelkomとLoonは過去2年間気球のテストを行ってきましたが、3月にケニア航空当局からケニア空域に4G気球を配備する「承認」を受けました。

Loonは2011年にGoogleの秘密研究部門のGoogle Xとして結成されました。Google Xは後にGoogle親会社Alphabetの独立子会社として独立しました。Loonは、2018年にAlphabetの本格的な子会社となり、米国、ニュージーランド、スリランカ、ブラジルを含むさまざまな国でその技術をテストしてきました。

同社は、厚さ100分の1ミリ未満のポリエチレン製の直径15mのヘリウム風船を使用しています。気球は高度18 kmから25 kmの間に位置し、好ましい風速と風向の大気の層を見つけ 高度を調整しながら自動的に移動します。ケニア向けのルーン気球はプエルトリコから打ち上げられ、迂回ルート経由でケニアに到着しました。

各バルーンには、10kgの電子機器のペイロードが搭載されています。これには、無線ホットスポット、LTE通信機器が含まれ、夜間はバッテリー付きのソーラーパネルから電力が供給されます。気球は、電子機器が地球にパラシュートで降下するまで約6か月飛行を続けます。

「高高度気球のパイオニアLoonと提携し、ケニアのより広い地域にLTEカバレッジを提供する。このコラボは、長期的には現在国境内に侵入したコロナウイルスの蔓延を阻止しようとする政府へのTelkomの継続的な支援も意味する。」とTelkomのCEO Mugo Kibati氏は3月に述べていました。

LoonのCEO Alastair Westgarth氏は、開発に関するブログを投稿し、この計画の詳細を明らかにしました。「気球自体は、空に飛ばす機械により発射され、機械学習アルゴリズムによって誘導されると言います。彼は、「独自の興味深い複雑なナビゲーション操作を開発した。」と述べています。

フローティング・セルタワーは、11,000平方キロメートル(約7,000マイル)を超える広さをカバーし、地上のそれをはるかに超えています。

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以前、Loonは商用利用に近づいていました。2016年、スリランカ政府は、Loonの当時のオーナーであったGoogleと、国全体をカバーするサービスを提供する合弁事業を発表しました。しかし、2016年にルーン気球が墜落した話題以外に、最近特に何も情報はありません。

アフリカはより有望であるようです。ケニアでの打ち上げの裏で、LoonはモザンビークでLoon気球を使う合弁事業を発表しました。

「Loonは基本的にはフローティングセルタワーのネットワークだが、我々が提供するサービスにはいくつかの違いがある。」とWestgarth氏はブログで述べています。「操作上の言語は”フローティング”です。これは、Loonが提供するサービス、我々の高度な機械学習アルゴリズム を理解する上で重要です。」

「我々の気球、我々が呼ぶところの飛行車両は、成層圏風に浮かび、連携し合い、下界の領域をカバーします。その位置に応じて、飛行車両は、アクティブにサービスを提供するユーザーを切り替え、我々のメッシュネットワーク内でのフィーダーリンクとして動作し、インターネットを他の車両にビームしたり、あるいはサービスリージョンに戻るために自分自身を再配置したりします。それでも、他の飛行車両を(成層圏の)近くに配置して、接続提供開始できるサービス地域に入るのを待つことができます。」

Loonがサービスリージョンで提供できる平均速度は、ダウンリンクが18.9 Mbps、アップリンクが4.74 Mbpsで、レイテンシは19ミリ秒です。

Data Center Dynamics

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